フィリピンの一般家庭には洗濯機が普及しておらず、多くの家庭が手洗いで洗濯をしています。その手洗い洗濯をインターン生が実際に体験しました!!
貧困層の洗濯は手洗いが基本
貧困地区ではたとえ洗濯機があったとしても、電気も水道もないため洗濯機は使えません。そのため、彼らの洗濯といえば手洗いが基本です。便利な生活に慣れてしまっている日本人にとって、洗濯機のない生活は想像すらできないと思います。しかし、フィリピンに住む貧困層の人々は幼い頃から洗濯機のない生活をしているため、このような状況に苦痛を感じることはなく、幸せに暮らしています。
沢山の時間を費やす手洗い洗濯
洗濯機を使えば、大量の洋服も1時間あればすすぎと脱水まで自動でしてくれます。しかしここはフィリピンでは、人々の洗濯の基本は手洗いです。
フィリピンは他の国に比べ子どもの数が多いため、兄弟が多く大家族の家庭が多いです。そのため沢山の洋服が溜まり、洗濯は家事の中で大きな比重を占めています。また、洗濯後は日が出ている間に洋服を干さないと乾かないため、人々は朝早くから洗濯を始めます。ちなみに、フィリピン人スタッフのダイアンとマーニーは、洗濯をする際には朝の5時に起き、2~3時間かけて自分の洋服を手洗いすると言っていました。
至る所に干される数々の洋服
家族全員分の洋服を何時間もかけ、1つ1つ手洗いした後は洋服を1枚1枚干していきます。それが日本では見ることの出来ない場所にも干されています。フィリピンでは、洋服を干すことの出来る隙間を見つけては1枚1枚ハンガーにかけるか、ロープの上に干します。そして、貧困地区でたまに見かけるのが電線の上に洋服をかけて干している光景です。大変危険ですが、それを気にせずとりあえず洋服が乾けば良いと考えるフィリピン人です。
日本では出来ない経験
日本にいては出来ない経験が、ここフィリピンでは体験することが出来ます。実際にインターン生が手洗い洗濯を体験し、その大変さを実感しました。子ども達とフィリピン人スタッフの協力のもと一から手洗い洗濯を習い、普段HERO’S HOUSEで使っているタオルを1つ1つ手洗いしました。10枚程度の数少ないタオルですが、私達インターンにとって馴染みの無い手洗いでの洗濯はとてもハードで、少ない量にもかかわらず1時間以上もかかりました。
子ども達から学ぶ数々のこと
私達は、DAREDEMO KIDSに日本語や礼儀など様々のことを教える立場ですが、逆に子ども達から学ぶことも沢山あります。日本にいては「当たり前」と思って「感謝の気持ち」を忘れてしまうことが多くあります。電気や水道があって、洗濯機があるのが当たり前の生活をしている私たちにとって、中々経験することの出来ないとても価値のある体験を、子ども達を通し感じる事や見ることが出来ます。それらの経験が私自身を以前よりも成長させてくれます。
子ども達の暮らしは他のフィリピン人に比べると決して、良い暮らしではありません。しかし、その中でも子ども達は自分の与えられた環境に不満を言うことはなく、日々勉学に励んでいます。ないものに不満を言うのではなく、あるものに感謝をして生きることの大切さを、日々子供たちから学んでいます。