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フィリピン貧困層の子どもたちを取り巻く環境

フィリピン貧困層の子どもたちを取り巻く環境
公開日: 更新日:

HERO’S HOUSE1に続き、2の子どもたちの家庭訪問を行いました。子どもたちはどんな生活をしているのでしょうか?

スラムと呼ばれる地区

HERO’S HOUSE2のあるLUZ地区は、まさにスラムと呼ばれる場所です。セブに住む人々も、LUZと聞くとあまりいいイメージを持ちません。昨今だいぶ改善はされていますが、ほんの数年前までは薬物中毒者が多く住む、非常に危険な地域でした。度重なる大規模火災で区画整理は進んでいますが、それでも多くの不法滞在者も住んでいる地区です。

しかし、周辺には高級ホテル、高級ショッピングモール、ビジネスパークの立ち並ぶ、まさに取り残された地区なのです。

2012年に起きた大規模火災の記事

まるで迷路

LUZ地区は、まるで大きな迷路のように入り組んでいます。もともと不法滞在者が多かったうえに、大規模火災の後、都市計画のないまま家が建てられてしまったため、今のような状態になってしまいました。

細い通路には、むき出しの配管や下水が張り巡らされ、大きなネズミやゴキブリ、野良犬や野良猫がウロウロしています。決して衛生的とは言えない環境で、子どもたちは日々生活しています。

当たり前の生活

この地区で子どもたちの「当たり前の生活」は、裸足で歩き回り、家の手伝いをし、あとの時間は近所の子どもたちと遊んで過ごすことです。仕事がなく1日遊んで暮らすのも、その日ご飯を食べるお金がなく、親せきからお金を借りてご飯を食べるのも、この地区では当たり前なのです。

そこに疑問を持たずに生活してる人々もたくさんいます。むしろ大多数がそうだと思います。その人たちが悪いわけでも間違えているわけでもありません。

ただ、DAREDEMO HEROの子どもたちは、そこに疑問を抱き、そこから抜け出したいと強く思っている子どもたちなのです。

それでも幸せ

上の写真に写るソフィアは、以前親せきの家の軒下の一角で生活をしていました。しかも、親せきとの折り合いが悪く、決して居心地のいい場所ではありませんでした。最近お母さんが住み込みの仕事を見つけ、その家を出て新しい家に引っ越しました。といっても、ソフィア一家には一つの部屋も与えられていません。入り口近くの物置スペースが一家に与えられている場所です。
しかし、家族と一緒に生活ができ、質素ながらご飯が食べられるだけでソフィアは幸せなのだそうです。ソフィアの笑顔からは偽りのない幸福感を感じることができます。

意志の強さ

勉強をすることが当たり前の環境ではなく、このように勉強をしないことが当たり前の環境で勉強に励むには、強い意志が必要です。悲しいことに子どもたちの周辺には「夢をあきらめる理由」がたくさんあります。

  • お金がない
  • 親がいない
  • ご飯が食べられない
  • 家の手伝いをしなければいけない
  • 学用品が買えない

数えだしたらきりがありません。しかし、それらの理由に逃げることなく、子どもたちは強い意志をもって、この生活からの脱却、そしてこの環境の改善のために日々勉強に励んでいます。

そんな子どもたちをDAREDEMO HEROでは応援し続けていきます!

DAREDEMO HE ROの活動をご支援ください!

月1000円でラーニングセンターに通う子ども一人の1か月分の軽食を提供や、30人の子どもたちに炊出しができます。