フィリピンでは現在、教育の質が課題となっています。ただ、それはフィリピンだけではなく、国際的にも課題となっています。
第一弾は、国際的潮流についてご紹介します。

SDGsとMDGs

SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。
2015年に国連で採択され、世界で起こる様々な課題に取り組み、持続可能な社会をつくるための17の目標を掲げています。これらの目標は2030年までに達成されなければなりません。
実は、SDGsはMDGsの後継として作成されました。
MDGsは、Millennium Development Goals(ミレニアム開発目標)の略称で2000年に国連で採択され、2015年までに達成すべき8つの目標を掲げました。
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「SDGsとは~私たちにできること~ 」

教育に関する目標

MDGsとSDGsでは、どちらも教育に関する目標が定められています。
MDGsでは、目標2として「普遍的な初等教育の達成」が掲げられています。
MDGsが採択されたときは、途上国における初等教育の就学率の低さが課題とされていました。そして、MDGsの達成目標年である2015年には、就学率が80%(1990年時点)から91%へと上昇しました。*1(ただし、目標は100%)
フィリピンでも初等教育の就学率は、84.6%(1991年)から92.6%(2014年)*2へと上昇しています。

*1参考:日本ユニセフ協会「ミレニアム開発目標(MDGs)」
*2参考:PHILIPPINES STATISTIC AUTHORITY「MDGs Watch as of May,2016」

教育の質の重視へ

MDGsでは、就学率をあげるために、貧困世帯への現金給付や学校の建設、教材・学用品の提供など教育へのアクセスに重点を置いた支援がなされました。その結果、上記のように目標達成には至らなかったものの、就学率は大きく向上しました。
しかし、次に課題となったのが、教育の質です。具体的には、教員の質の低さや生徒の学習到達度が十分でないことなどがあげられます。なかには、初等教育を修了しても簡単な読み書き・計算ができない子どももいます。
そのため、SDGsの目標4では「質の高い教育をみんなに」が掲げられています。

このように教育の質は国際的な課題となっており、各援助機関や政府は教育カリキュラムの見直しや教員への研修などを行うことで質の向上に取り組んでいます。

次回の第二弾では、フィリピンの教育の質の課題についてご紹介します。