新型コロナウィルス感染症の影響により、フィリピンの貧富の差がより顕著に表れています。そしてその影響は子どもたちの教育にも、新たな影を落としています。

着々と進む入学手続き

フィリピンの公立学校は、本来6月から新学期がスタートします。
3月中旬から休校となった際、ほとんどの人々が「夏休みが早まった」と解釈しており、6月からは通常通り学校が始まるだろうと考えていました。

しかし、当初の予想は大きく外れ、学校の再開は8月24日、さらに対面授業ではなくオンライン授業という形で、現在準備が進められています。

未曽有の事態で、教育省はその準備を進めていますが、問題は山積みです。


オンライン授業の準備を始める教師

▶教育省の抱える問題の詳細はこちら「一体どうなる!?フィリピンの学校再開は課題山積み!」

私立学校からの転校

教育省は7月8日に「私立学校から公立の学校に転校する学生が現時点で25万1,000人いる」と発表しました。

そのほとんどが私立の小学校から公立の小学校に転校する生徒たちで、約15万人となっています。(参照元はこちら

フィリピンの公立校は授業料が無料です。一方で私立の小学校は学校によって授業料は異なりますが、平均で8万ペソ(約17万円)もかかります。
その分、教育の質は公立校とは全く違い、ケンブリッジ式やモンテッソーリ教育を取り入れている学校もあります。そのため、ほとんどの中間層、富裕層は子どもたちを私立の学校で学ばせたいと思っています。


セブトップクラスのインターナショナルスクールのキャンパス

そんな中、今回の新型コロナウィルス感染症が原因で15万人もの小学生が公立の学校に転校することになりました。これは、これまで私立校の授業料を支払えていた、中間層や富裕層の生活も困窮し始めていることを表しています。

DAREDEMO KIDSに対するオンライン授業の準備

このような状況で、最も負の影響を受けるのは貧困層です。

今回も、8月からスタートされるオンライン授業を受けることができる貧困層は、ある統計によると20%未満とされています。その他の子どもたちは、学校に行くこともオンライン授業を受けることもできません。

ある程度のお金があり、Wi-Fi環境とパソコンがある子どもたちだけが、学ぶ機会を与えられ、それ以外の貧困層からは、学ぶ機会が奪われます。そうなれば、今後より一層フィリピンの貧富の差は開いていってしまいます。

DAREDEMO HEROで支援する子どもたちも、このままでは授業が受けられなくなってしまいます。フィリピンの貧困問題を解決するために、未来のリーダーとなるべく子どもたちから、学びの機会を奪うわけにはいきません。

DAREDEMO HEROでは、日本のスポンサー様からのご支援を頂き、全員の家庭にWi-Fiとタブレットもしくはパソコンの設置を行えるよう、準備を進めています。貧困地区に住む彼らの家にWi-Fiを設置することで、近所に住む貧困層の子どもたちもオンライン授業を受けることができるようになります。

全ての子どもたちに教育の機会を提供することはできませんが、私たちにできることとして、DAREDEMO KIDSとその周辺に住む子どもたちが、8月からオンライン授業を受けられるようすることは不可能なことではありません。

急速に変化し続ける状況の中で、出来ないことを嘆くより、出来ることを着実に実行し、子どもたちをサポートし続けていきます。


既にタブレットを使った学習方法をスタートさせています。