DAREDEMO HEROでは、大学の授業の一環としてインターンシップの受け入れを行っています。この夏、大学生は何を感じ、何を学んだのでしょうか?

国際学科・グローバル学科で学ぶこと

昨今、日本の大学では「国際」「グローバル」などがつく学部が人気を集めています。日本のグローバル化の波が大学生にも浸透し、若者が海外に関心を持つことは非常にいいことだと思います。しかし、そこで考えなければいけないのは「真のグローバル人材とはどんな人材か」ということです。
DAREDEMO HEROのインターンシップは通常の企業インターンシップとは大きく異なります。特別に作られたカリキュラムの中で、学生自身が考え、企画を進めていきます。学生は言葉も文化も違う異国の地で、悩み、失敗を繰り返す中で、真のグローバル人材への道を切り開くことができます。

参加者の体験談をご紹介します

山口美優 
己を見つめなおす実習

この実習を通じての学びは大きく挙げて3つある。
1つは他国の文化を見るときに、自国の文化を普通と仮定してしまうのは簡単だが、それは非常に失礼になってしまうということ。そして他国の問題に見えるものでも、生活に意味のある文化であることもある。例えば村のそこらにあふれるゴミ山はある人にとっては生活の資源になっているということ。私たちはごみ山があるから、汚いから捨ててあげようの概念は非常に押しつけでしかないのだ。
2つ目はフィリピンやそこに住む人々についてあらかじめ頭の中で描いていた見たいものだけを見ようとするのではなく、ありのままの真実を見ることの困難さと重要性である。フィリピンの最貧困層はただただ貧しい、卑しい、モラルがないという偏見は正直すこしあった。そして反対にフィリピン人の子供たちはとても純粋ではないかという偏見もあった。しかし私たちが見ようとしていたものは大きく違い、きちんと列に並び、私たちの落としたものを拾ってくれたり、笑顔で話しかけてくれる子もいた。また、私たちのあげたものをすぐ売ったり、もう一度もらおうとしたり、そういう子もいるということに気づくことができた。
3つ目はやっても意味のないかもしれないことをやることの大切さ、そのやってみて見えたものは大きな意味があるということ。これはただ単に物資をあげるだけでは一時的なもので全く彼らのためにはならないと分かっていると、それをやらないことが正しいように思えてしまう。しかしあえて同じことをやってみることで見えてくるものは大きくちがうということ。

ツアーの終盤になってスケジュールが綿密に組まれていることに気づかされました。様々な活動を通じて教育の力の偉大さに気付き、考えることができました。

萬田智文
利己から利他、そして利己へ

今回のインターンシップでは色々なことを学ばせていただきました。ここに来た理由を振り返ると昨年山中さんにしていただいた講演会がやはり大きなきっかけになったと思います。それまで自分はボランティア団体に対してうさんくささを感じている所があってなんで無償なのにそこまで本気になれるのか、ここに来たらその答えが分かるような気がして応募しました。
実習中は様々な貧困地区を視察したり、フィーディングを行ったり、子どもたちと交流したり様々な活動を通してボランティアの本質とは何かを考えることができました。自分が思うボランティアの本質というのは人の為に何かをすることでその人が喜んでくれることが嬉しいという利他からの利己ということだと思います。
私がそれを実感したのはやはり最終日のスポーツゴミ拾いのことが大きいと思います。自分たちはごみ拾いの意義など色々と悩んだあげく子どもたちの安全のためにスポーツゴミ拾いをしてみると子どもたちはとても楽しそうにごみ拾いをしてくれました。でもそれだけではなく子どもたちも自分たちと遊んでいる途中で暑がっていると水を買ってきてくれました。僕はこの時にボランティアを通して利他からの利己の精神で接することでそれが相手にも伝染し、より良いより幸せなそんな社会が築けるのかなと思いました。だからこそ常に相手のことを考えながら利他の精神で行動することがボランティア活動において重要だということを学びました。

中町紗帆
たくさんの人に支えられてできたこと

実習を振り返って思うことは主に2つあります。
1つ目は自分の立場で働き方が変わるということです。プログラムのメンバーの中で自分が一番年長だったため、正直常にしっかりしなきゃという意識がありました。日本では普段あまりグループの内で自分がとりしきったり引っ張るという意識を持って動いたことがないのですが、今回は皆が疲れていても私はダウンしないでおこうと気持ちを持てていたと思います。ただ引っ張り方がまだまだ未熟で、自分が動いてばかりではなくもっと人を上手に動かせるような人になりたいと感じました。
2つ目は、まだ時間の使い方が下手だということです。自分たちで考える活動のほぼ全てが直前に決まり、それに伴い動く人たちのことを考えられていなかったように思います。また直前に決めたのにそれを成功させた私たちという風に捉えていたけれど、その成功は周りでそれを支えてくれている人たちがいるからだと気付きました。

改めてこの実習は沢山の人の協力のおかげで初めて可能になっているのだと感じ、この経験を他(の人)にどう還元できるか考えていきたいです。

好川花帆
実際に経験して初めて見えたこと

私は今回のプログラムが海外で初めてのボランティア体験でした。DAREDEMO HEROの活動を通して本当のボランティアとは何かを少しでも突き止められた気がします。貧困の子どもたちは衣食住が完璧にはそろっていません。何人もそんな子どもたちを見てきました。しかし彼らには自分には欠けている笑顔で過ごすという姿がありました。どんなに辛い状況にあっても彼らは常に前進しようと前向きで人の為に行動できる子が多かったです。私は彼らのその姿に感銘を受けました。
このように良い姿に気づいた半面、彼らは今の現状に満足そうでしたが、私たちの目から見れば辛そうに見える事が多かったです。私の視野だけでは計れませんが、しかし彼らは自分の置かれた状況に少しでも変化を求める必要があると思いました。1人1人が意識すれば必ず良い方向に国が変わると思います。今回このプログラムに参加し、実際に自分の目で見れた事で考え方や物の見方の視野が少しでも広がりました。とても良い経験をさせていただきありがとうございました。

真のグローバル人材の育成

DAREDEMO HEROのボランティア活動の特徴は、1日の終わりに行われる振り返りにあります。活動中に疑問に思ったこと、感じたことを日々解決していかなければ、次のステージに進むことができません。
やりっぱなしのボランティア活動では、自らの答えを見つけることはできません。
一緒に活動する仲間、スタッフが寝食を共にし、日々の気づきを共有しあうことで、参加者は日々成長していくことができます。今回も参加者それぞれが現時点での自分なりの答えを見いだし「真のグローバル人材」に近づくことができたのではないかと感じています。