先日高校4年生の生徒と保護者を対象にシニアハイスクール受験に向けたセミナーを開催しました。
目次
なんのためのセミナー?
DAREDEMO KIDSは自己紹介の際、必ず自分の夢を言葉にします。何度も何度も言葉にすることで、それぞれの夢とその目的を心に刻み込むためです。その結果、DAREDEMO KIDSはそれぞれの夢に向かって日々、努力を続けることができています。
そして、その夢を実現するためには、大学での勉強が必要です。そのため、大学に入る準備段階としてのシニアハイスクールは、子供たちの夢実現に大きく関わってきます。シニアハイスクールはジュニアハイスクールまで習っていた一般科目に加え、ビジネスや技術などの専門的な科目も学ぶことができます。子供たちは、どのシニアハイスクールを受験するのが自分にとってベストなのかを考えなくてはいけません。
そこで、今回セブで有名な私立大学、サンカルロス大学で講師をしているJustyさんにシニアハイスクールについてのセミナーを開催してもらいました。子供たちは自分のやりたいこと、自分の夢と真剣に向き合うことができ、今後についてしっかり考えることができました。
公立と私立のシニアハイスクールの違いは?
公立の学校と私立の学校の最大の違いは、教育の質です。公立の学校では、政府からの補助金で運営されており、その資金には限りがあります。そのため公立のシニアハイスクールは、制度改正から3年がたった今でも、校舎を建設中であったり、先生が足りていないのが現状です。
一方で、私立の学校は生徒の授業料や寄付金によって支えられています。教材などは自分たちで買わなければいけませんが、教材の種類は公立に比べ豊富なものとなります。加えて、私立の学校にはコンピューターや科学実験室などがあり、技術の進歩からそれほど遅れていません。さらに、大学の付属シニアハイスクールでは、大学の教授が教鞭に立つこともあり、教師の質も公立校とは比べ物になりません。
気になる金銭事情?!
公立学校は、授業料は無料です。制服代や文具を買いそろえる必要はありますが、ジュニアハイスクールとさほど変わらない出費で、シニアハイスクールに通うことができます。
一方私立では、入学試験のために200~500ペソを支払う必要があり、授業料は年間約2万~8万ペソ支払う必要があります。そのため、私立の高校に通いたくても、金銭的事情により通うことを諦め、公立のシニアハイスクールに通う子供たちも多くいます。
5人のDAREDEMO KIDSが私立のシニアハイスクールに!
現在DAREDMEMO KIDSの最高学年5名が、私立のシニアハイスクールに通っています。
なぜ、お金のかからない公立ではなく、私立に通っているのでしょうか?
DAREDEMO HEROでは限られた資金で、より多くの子どもたちを大学まで支援するために、子どもたちには公立の大学に行くことを勧めています。フィリピンの国立大学は授業料が無料です。一方レベルの高い私立大学は授業料が高く、さらに実験費や研究費なども膨大です。
現在の公立のシニアハイスクールの教育レベルでは、難関の国立大学に合格することはほぼ不可能です。子どもたちの夢である医者や教師、看護師になるためには、私立のシニアハイスクールでしっかり勉強をして、公立の大学に進むほうが、全体的にはお金がかからないのです。
また、私立の学校に通う子供たちの多くは、富裕層の子どもたちが多いです。そういった子どもたちは日常会話も英語であり、DAREDEMO KIDSとはまさに別世界の生活をしています。最初は生まれた環境や育った環境に戸惑いを覚えますが、未来のリーダーとしては、様々な世界を知っておく必要があります。そこで感じたことは、必ず将来子どもたちのためになるはずです。
シニアハイスクールの仕組み
シニアハイスクールは、Academic/sports/arts/Tech-volの4つの分野に分かれていて、子供たちは自分でどこを受験するのか選ぶことができます。セブにはsportsがないため、そのほかを受験する生徒がほとんどです。
Academicはさらに4つに分かれます。
- HUMSS(先生、弁護士、マスコミ、心理学者)
- STEM(医者、エンジニア、看護師)
- ABM(会計士、起業家、経済学者)
- GAS(その他、まだ将来が決まってない)
一度通い始めたシニアハイスクールでも、目標が変わってしまうかもしれません。その場合、他の分野に変更することは可能ですが、非常にお金がかかることになってしまいます。そうならないためにも、現段階からしっかり自分の将来を見定め、どのシニアハイスクールを受験するのかを真剣に考えなくてはいけません。
子供だけじゃない!親の協力も必要!
子供たちが勉強する上で、親の理解や協力は必要不可欠です。もちろん勉強するのは子供たち自身ですが、家族の支えや協力なしに、子供たちは継続して勉強に取り組むことができません。子供たちに負けず、真剣な眼差しでセミナーを聞いていました。セミナー後には「とても勉強になった。」「これからも夢に向かって頑張る子供たちのサポートをしていきたい。」と言っていました。わからないことや疑問があればすぐに質問をする保護者の皆さんの姿勢は、子供たちのことを真剣に考えているからこそだと思います。
子供たちにとってシニアハイスクールの受験は初めての受験であり、初めての選択となります。子供たちには、夢の実現のためにどのシニアハイスクールを受験するのが良いのかをしっかり考え、ベストな選択をしてほしいです。そのためにも保護者と共にこれからも子供たちのサポートをしていきます。