毎年3月26日にタリサイで行われる、アメリカ軍タリサイ上陸記念日の式典に行ってきました!

きっかけ

これまで4か月間セブ島に滞在してきましたが、なかなかセブの歴史について考える機会はありませんでした。そこで、セブを発つ前に歴史について学ぼうと思い、今回、アメリカ軍が上陸した地である、タリサイ市で行われる式典へ行くことを決めました。タリサイ市はHERO’s HOUSEが位置するセブ市の1つ南の市で、海沿いにアメリカ軍上陸の際の記念像が立っている場所があります。

アメリカ軍タリサイ上陸記念日

第2次世界大戦の一部、太平洋戦争において、日本とアメリカ軍はフィリピンを戦地として戦いました。
3月26日は、太平洋戦争中に連合軍がセブ島のタリサイに上陸を開始した日です。そこで、アメリカ軍がフィリピンを日本軍から解放した記念日として、タリサイでは毎年式典が行われています。

式典開始

式典は朝6時ごろからはじまります。まずは、開会の式のようなものが行われ、お祈りや追悼をします。フィリピンの政府関係者、軍関係者、元ゲリラ兵、アメリカや日本の関係者も参列します。

 

続いて、太鼓やトランペットを用いた音楽団による演奏とともに、フィリピン軍のパレードが行われます。

 

その後、国歌と共に各国の国旗掲揚がなされ、タリサイ市長や元ゲリラ兵の方のスピーチが行われます。
フィリピンならでは!の歌とダンスのパフォーマンスも行われます。

 

そして、お待ちかねの寸劇が始まります。多くのフィリピン人もこの寸劇を見にタリサイに来て、動画や写真を撮っていました。
日本軍がフィリピンを侵略していた時の様子、アメリカ軍が実際にタリサイに上陸したときの様子などを劇で表現しています。

 

沖合からゴムボートに乗ったアメリカ軍が来たり、爆竹や火薬なども用いるなど、迫力のあるものとなっていました。

 

劇の終わりには、3国それぞれを表す衣装を着た人たちが、ともにダンスをします。現在では3国が友好関係にあることを示し、これからもよい関係性を築いていこう、という思いの下のダンスです。

 

フィリピン人の親日感情

劇の中では、平和に暮らしていたフィリピン人の日常を日本の兵隊が壊していく、というシーンが非常に印象的でした。のどかな暮らしをしていたセブの人たちのところへ、突然銃を持った日本人が現れ、彼らの生活を以前とは全く違ったものにしていきます。突然起きた出来事におびえ、恐怖でいっぱいの表情をみせるフィリピン人は、当時の様子を彷彿とさせました。

しかし、このような過去が存在し、現在もなお毎年式典の中で劇が行われているにもかかわらず、フィリピン人は日本人に対してとても親切で、日本のことをとてもよく思っています。この式典に参加する際にも、日本人であるとして嫌な目で見られるのではないかと心配でしたが、そのようなことは一切ありませんでした。
ここにはフィリピン人の「今を大切にする性質」「ポジティブシンキング」が表れているように感じます。彼らの前向きな思考によって平和にフィリピンで生活できていることに、感謝しなければならないなと感じました。

忘れてはならない歴史

74年前の1945年、セブで起こった戦いによって、フィリピン人、アメリカ人、日本人の1万2千もの命がなくなりました。
かけがえのない命を失った多くの人々とその遺族を思い、過去を顧みるとともに、今後、戦争の惨禍が繰り返されないことを願い、今私たちがこの地で幸せに暮らしていけることに感謝をしたいと思います。