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フィリピンの常識=世界の非常識?

フィリピンの常識=世界の非常識?
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日本の常識は世界の非常識と言われる様に、それぞれの国で常識に大きな違いがあります。私が驚いたフィリピン人のワークスタイルについて調査してみました!!

働かないフィリピン人?

突然ですが皆さん!フィリピン人についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?

ネットなどではよく、フィリピン人は働かないという記事をみかけます。本当に、フィリピン人は働かないのか?その疑問を抱く人も多いはずです。

私がセブに生活をしてみて、実際に

  • 昼間から外でお酒を飲んでいる人
  • 井戸端会議をしている人
  • 軒下で寝ている人
  • 何をしているのか分からない人

などなど、日本ではあまり目にしない光景を、頻繁に目撃します。

さらに驚きなのが、日本でいう「働き盛り」の男性が、たくさん街中で昼間から何もせずにブラブラしていることです。
フィリピンは非常に女性の社会進出率が高く、男性の代わりに女性が家計を支えていることが多いです。そして、その女性が稼いできたお金で、自由に暮らしている男性をよく見かけます!

その一方、フィリピンの経済成長は目覚ましく、それを支えている多くの労働者がいます。それにもかかわらず、フィリピン人はあまり働かないというイメージが払しょくされないのはなぜでしょうか?

その答えは、フィリピン人が持つ仕事観日本人が持つ仕事観に大きなギャップがあるからだと私は思います。
私はフィリピンで生活して、フィリピン人と一緒に仕事をすることで、この仕事観の違いに気づきました!

日本人の仕事観とフィリピン人の仕事観

日本人の仕事観というと、「お客様は神様です」という言葉に象徴されるように、おもてなしの心を持ち、顧客第一で仕事を進める必要があります。また、勤勉に秩序を重んじ、規則通りに仕事をすることが求められます。中には自分のプライベートは、犠牲にしてまでも仕事に向き合う人も少なくありません。

フィリピン人の仕事観というと、日本人とは大きく違います。フィリピン人にとって、一番大事なのは、顧客でも会社でもなく「自分」です。そしてその次に大事なのが「家族」です。
仕事は会社のためにするものではなく、自分のため、家族のためにするものなので、決して無理はしません。その結果、遅刻や休みも多くなります。

また、フィリピン人は仕事中でも自分の人生を楽しむことを忘れません。フィリピンに来て驚いた事の一つに、店員が普通にスマホでゲームをし、そして通話をしている事です。また、店員同士のお喋りも当たり前で、鼻歌や歌を普通に歌ってます。

警備をしない警備員?

大型ショッピングモールのゲームセンターの様子です!
警備員は、仕事中にも関わらずゲームをしています。彼は、すごく楽しそうでしたが、思わずツッコミを入れたくなる姿です!

スーパーマーケットの様子です!
レジの人は、座ってお喋りをしています。もしも、日本で店員の態度がこの写真のような姿であった場合、すぐにクレームが入ります!

仕事中?睡眠中?
こんなにも、堂々と勤務中に寝ている姿には驚きます!

日本人の働き方、フィリピン人の働き方、どちらが正しいと決めることはできません。

もちろんフィリピン人が日本人のように働くことを強要することもできません。しかし、ここフィリピン国内にも、真面目に勤勉に仕事をしている人たちもたくさんおり、彼らの収入も生活も確実に向上しています。そして貧富の差が激しいこの国で、彼らがこれまでなかった「中間層」を作り上げています。
中間層や富裕層と、貧困層の一番の違いが「情報を得る機会」です。中間層や富裕層が、多くのフィリピン人のような働き方をしないのは、それがグローバルスタンダードではないことを知る機会があるからです。

貧困層は、自分の国から出ることも、自分の住む地域からも出ることはありません。小さなコミュニティの中で生活していると、その環境が当たり前だと捉えてしまいます。子どもは親の背中を見て育ちます。周囲の環境がそうであれば、子どもたちも同じように成長していきます。

DAREDEMO HEROでは、奨学生にたくさんの「知る機会」を提供しています。子どもたちは日本招聘旅行や、たくさんのご訪問者様から、自分たちの住む地区では学ぶことのできないたくさんの経験をさせていただいております。その中で、自分たちの常識が、世界の常識ではないことに気づくことができます。

子どもたちが様々なことに、気づき、探求を深められるよう、これからもたくさんの「知る機会」を子どもたちに提供していきたいです。

DAREDEMO HE ROの活動をご支援ください!

月1000円でラーニングセンターに通う子ども一人の1か月分の軽食を提供や、30人の子どもたちに炊出しができます。