DAREDEMO HEROでは、奨学生の教育のため、アウトリーチプログラムに奨学生を積極的に参加させています。
知ることから始まる
DAREDEMO HEROで支援する子どもたちは皆、貧困層です。しかしながら、セブにはDAREDEMO KIDSよりもはるかに貧困な家庭があり、たくさんの人々が苦しい生活を送っています。
セブには豪邸に住む超富裕層がいたり、道端で生活をしているような最貧困層の人々もいます。しかし、DAREDEMO KIDSのように貧困地区に住む子どもたちには、自分たちの住む地域、階層以外の人々の生活を知る機会はほとんどありません。
DAREDEMO HEROでは、将来この国の様々な問題を解決するリーダーを育成するために、子どもたちを支援しています。子どもたちが未来のリーダーとなるためには、まず自分たちのおかれている環境を理解する必要があります。そのためには比較対象が必要であり、様々な環境で生活する、あらゆる階層の人々の生活を知る必要があるのです。
体で感じる
DAREDEMO HEROでは火災の緊急支援や、最貧困地区での炊き出しなど、アウトリーチプログラムを行っています。それらの活動には、積極的にDAREDEMO KIDSも参加しています。
今回、DAREDEMO KIDS7人と、ゴミ山にある集落を訪問し、そこに住む子どもたちとの交流とフィーデングを行いました。セブに住むほとんどの人々が、ゴミ山の存在は知っていても、そこに足を踏み入れる人はほとんどいません。DAREDEMO KIDSも自分たちの出したゴミがどこに行って、どのように処理をされているのか知りませんでした。
今回実際にゴミ山を訪問し、自分たちの出したゴミがどのようになっているのか学びました。子どもたちは、想像を超えたゴミ山の大きさと、その匂いや周囲の環境にショックを隠せない様子でした。
交流から学ぶこと
さらに、今回はこの地区に住む子どもたちとの交流も行いました。DAREDEMO KIDSも決して恵まれた環境にいるわけではありませんが、自分たちの環境よりもさらに劣悪な環境の中で育つ子どもたちを目の当たりにすることは、子どもたちにとって貴重な経験になったようです。
自分たちに何ができるのか
今回の訪問を終え、参加した子どもたちは口々に
「自分はとてもラッキーだと思った」
と語っていました。
人と自分を比べ、自分になくて他人にあるものに嫉妬することがあります。
しかし、他人にはなくて自分にあるものにも気づくことがあります。
子どもたちは、
- たとえ立派な家でなくても、家があることに
- たとえ高価な洋服でなくても、清潔な洋服を身に着けることができることに
- 安心して学校に通えることに
- DAREDEMO HEROの支援を受けることができていることに
- 日本から自分たちの未来を応援してくれるご支援者様がいることに
改めて、感謝の気持ちをもったようです。
そして同時に、自分たちよりも「持たない人々」のために、自分たちが将来、何ができるかを改めて考えたようです。