「SDGs」という言葉をご存知でしょうか?今回は「SDGs」とは何か、そしてDAREDEMO HEROの取り組みをご紹介します!
SDGs(持続可能な開発目標)
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、持続可能な開発のための17の開発目標です。国連サミットで採択された「SDGs」、もちろん日本とフィリピンもそれぞれの課題に向けて様々な活動を行っております。
日本が抱えている課題
日本政府は特に3つの課題に取り組むと表明しています。
・目標5:ジェンダー平等を実現しよう
→女性に優しいインフラの整備や女性教育の推進と教育を中心に取り組んでいます。
・目標10:人や国の不平等をなくそう
→難民問題への対応として5億ドル規模の支援を行っています。
・目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
→日本は医療分野で他国より進んでいるため、他国で医療分野の人材育成を行っています。
フィリピンが抱えている課題
JICAによるとフィリピンで挙げられる課題は廃棄物問題です。
フィリピンではゴミの散乱、不法投棄が原因で公衆衛生の悪化が著しいのでJICAは3つのSDGs達成を掲げています。
- 目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 目標11:住み続けられるまちづくりを
- 目標12:作る責任使う責任
→達成するための具体的な活動としては日本の民間企業と提携を組み、焼却炉建設を進めています。
私たちにできること
上記で挙げた内容は規模が大きく、SDGsは難しいと考える方もいらっしゃるかと思います。しかし、私たちでもできるSDGsは数多くあります。
DAREDEMO HEROでは子どもたちと一緒に、SDGsについて学んでいます。初めは、難しいと感じていた子どもたちも、自分たちの生活を少しだけ見直すことが大切ということに気づき、どんどん「私にできること」が増えています。
SDGsに取り組んでいる子どもたちです。
そんな中で、子どもたちが一番に目標に挙げたのが「No plastic policy」です。
フィリピンでは、あらゆる場面でプラスチック袋が使われており、さらにそれらが道端にたくさん捨てられています。そのため、冠水や水質汚染がひどく、それらは子どもたちの生活に直結しています。
これまで子どもたちは、自分の家が冠水しても、側溝が詰まってひどいにおいがしても、それは自分の行動とはむずびついていませんでした。しかし、SDGsを勉強する中で、自分たちのそのようなワンアクションが、自分たちの生活を苦しめていることに気づくことができました。
子どもたちはさっそく「水筒・お弁当箱を持ち歩く」という身近なアクションをスタートさせています。これからも、勉強を深め、他のゴールに関しても「私たちにできること」を見つけて、実行していきたいです。
フィリピンと日本の違いから学ぶ
DAREDEMO HEROでは、日本からたくさんのボランティアさんにご訪問いただいています。そこでも、子どもたちはボランティアさんのSDGsについて話し合いを行っています。同じ目標に対しても、フィリピンと日本では現状に大きな違いがあります。また、宗教、慣習など様々な違いから、問題に対する解決方法も大きく異なります。
日比それぞれの現状や考えたかを共有することで、よりグローバルな視点でSDGsに向き合うことができます。日本のボランティアさんにとっても、新たな発見が多く、互いを理解したうえで、より良い世界を作るための話し合いが実現できています。
SDGsのスタディーツアーを行っている様子です。
これからも、より多くの人々がSDGsについて理解し、それぞれが「私にできること」を実行できるよう、DAREDEMO HEROでは、SDGsプログラムを続けていきます。