実際にデング熱になったインターンMICKYがこの病気についてお伝えいたします。
デング熱とは
デング熱は蚊に刺されることによって感染する疾患です。感染経路は蚊(ネッタイシマカとヒトスジシマカ)によって媒介される感染症です。デング熱感染後の潜伏期間は2〜15日(多くの場合は3〜7日)です。急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。
デング熱はフィリピンでとても流行しています。昨年、フィリピン保健省は,2019年1月1日からの2019年8月までのデング熱の感染者数が,2018年同時期に比べ85%増加し,11万人を超えたと発表しました。なお、フィリピン保健省は,2019年7月15日に,フィリピン全土に警告宣言を発出しています。
デング熱の原因
デング熱の原因はデングウイルスです。日本脳炎ウイルスと同じフラビウイルス科に属するウイルスです。エンベロープを有する一本鎖 RNA ウイルスです。
デングウイルスは、4つの血清型(1型、2型、3型、4型)に分類され、例えば、1型に感染した場合は、同型に対しては、その後修正免疫を獲得するが、他の血清型に対する交叉免疫は、数か月で消失するために、他の血清型に感染した場合にはデング熱を発症する可能性があります。
予防方法
現時点では、デング熱に対するワクチンは現時点ではありません。予防には、蚊の吸血を防ぐ対策をとることです。
- 屋外で活動する場合はできるだけ肌を露出しない。
- 虫よけスプレーなどを利用する。
- 蚊取り線香などを利用する。
- 素足でのサンダル履きを避ける。
- 蚊取り線香を利用する
治療方法
治療法は、デングウイルスに特異的に効果のある薬剤は現時点ではなく、水分補給や解熱剤の投与等の対症療法が中心となります。
セブでデング熱になってしまった場合
発熱が3日以上続いた場合、デング熱の可能性があります。すぐに医療機関への受診をしましょう。セブでは、ジャパニーズヘルプデスクがあるセブドクターズホスピタルがおすすめです。そこには、日本人スタッフがいて、フィリピン人医師との通訳や保険の手続きなどすべてのことを行ってくれます。実際に私もセブドクターズホスピタルに入院し、通訳や保険の手続きなど、すべてのことをやっていただきました。
最後に
私がデング熱になってしまった原因は、知識不足そして対策不足でした。常に半袖短パンで、虫除けスプレーなどをしないで、様々な場所で活動をしていました。今思うと、蚊に刺されないためにできたことはたくさんあったなと思います。蚊に刺されないための対策をきちんと怠らずにやることができれば、デング熱にかかる可能性は低くなります。私の場合は病院へ1週間入院しましたが、せっかくの大切な時間が台無しになってしまいます。みなさんにも、虫除けスプレーをするなど、できる限りの対策をして、デング熱にならないでほしいです。
引用元:厚生労働省より