学生と高齢者の外出禁止がセブ市全域で発令されてから、2ヶ月以上が経過しています。今回はDAREDEMO KIDSの最近の様子をお伝えします。

勉学に励む子どもたち

セブの公立学校は、3月半ばから休校になっています。私立の学校も3月末にECQが発令されてから、通学ができなくなり、いくつかの私立学校ではオンライン授業に移行しています。DAREDEMO KIDSの7人が通っている私立サンカルロス付属シニアハイスクールではオンライン授業が行われています。
しかし、オンライン授業では新しいことを教えることはなく、これまで授業で行った内容の復習を繰り返しているだけです。

そのほかの子どもたちは、学校からの宿題も、課題も何もない状態です。学校の再開が発表されている8月末まで実に5か月以上、多くの子どもたちが学びの機会を一切与えられずに、ただただ自宅で過ごすことを強いられています。

DAREDEMO KIDSが住む貧困地区では、誰も日常的に英語を話しません。近所の子どもたちは宿題もなく、ほとんどが遊んだりTVを見たりして過ごしています。当団体では学校が休校になってから、奨学生に対して日本語、英語、数学の宿題と解説の配布を行っています。しかし、まだまだ改善すべき点も多く、今後もより良い方法を模索していきたいと考えています。


・左の写真は、当団体が支給した学習用タブレットで日本語の宿題をしているハジメです。
・右の写真は家に机などの学習設備がないなか、布団の上で勉強しているザーラです。

家族を助ける子どもたち

子どもたちは勉強を頑張るだけでなく、家事や家業の手伝いもしています。子どもたちの中には、親と一緒に少しでも収入を増やそうと、食べ物の販売を家の前で行っている子もいます。
仕事を失い、収入がなくなった家族を支える為、子どもたちは必死に頑張っています。

DAREDEMO KIDSの1人であるアイリッシュの家は、シングルマザーで子どもが4人います。これまでお母さんの少ない収入でなんとか暮らしていましたが、お母さんの失業により、DAREDEMO HEROの支援だけが一家の生活を支えています。

これまで住んでいた家は、家賃が2,000ペソ(約4,100円)でしたが、節約のために家賃1,200ペソ(約2,500円)の家に引っ越しをする予定です。
しかし、新しい家の目の前には大きな用水路が流れており、小さな子どもたちがいるアイリッシュ一家には非常に危険な場所です。それでもアイリッシュの家族は少しでもお金を節約し、Covid-19が流行している中で生きていくために、引っ越しする事を決めました。


左の写真が今度彼女が引っ越す場所です。右の写真で赤色で囲んでいる場所が彼女の新しい引っ越し先になります。家の目の前に大きな用水路が通っています。

子どもたちへの今後の活動

子どもたちが生活をしているセブ市では一部の地域を除いて、規制が緩和されつつあります。それに伴い、フィリピン人スタッフもDAREDEMO HEROのオフィスに通勤が可能になりました。と言っても、公共交通機関がないため、団体車両で送迎が必要なため、毎日出勤することはできません。

子どもたちが通っていた学校も休校となっており、子どもたちの基礎学力の低下、学習の遅れが懸念されます。各家庭とフィリピン人スタッフが密に連絡を取り合い、今後の方針を共に考えていこうとしています。

いつこの状況が収束するか分からない中でも、今自分たちにできることを頑張っている彼らに寄り添い、引き続き彼らのサポートを行っていきます。