代表あいさつ

NPO法人DAREDEMO HERO理事長兼、現地NGO団体代表の内山順子です。こちらで私がセブで活動するに至った経緯と、今の想いを書かせていただきます。

フィリピンとの出会い

私のフィリピンとの出会いは、2013年の台風ヨランダがきっかけでした。当時、東日本大震災以降、日本で災害支援活動を行っていた私は、レイテ島の悲劇的な状況をニュースで目にし「自分にできることは何かないだろうか」と思い、とにかく支援金と支援物資を担いで、セブに飛びました。

私はもともと旅が好きで、世界中を一人で旅していました。さらに当時は日本で公務員をしており、長期の休みが取りやすかったことが、私とフィリピンの出会いを後押ししてくれたように思います。

レイテ島では6,000人以上の尊い命が奪われ、インフラもすべて破壊されていたため、治安の悪化も進んでいました。その中で、1人で現地に入ることができないと判断し、当時、発災直後より現地支援活動を行っていた、DAREDEMO HEROと連絡を取り、一緒に活動をさせていただきました。


まさかこの時、自分が仕事を辞めてフィリピンに移住するとは夢にも思っていませんでした。

人生を変える出会い

レイテ島はまさに瓦礫の山と化しており、町全体が何とも言えない異臭に満ちていました。レイテ島でも一番の被害者が出た、コンベンションセンターが避難所となっており、数千人の人々が想像を絶する劣悪な環境で暮らしていました。そこで私の人生を変える出会いがありました。


当時のレイテ島タクロバンの様子

私は、ここで大きな衝撃を受けました。なぜなら人々が皆「笑顔」だったからです。


コンベンションセンターで2,000人規模の支援活動を行った際に出会った被災者

こんな状況の中で、なぜ笑っていられるのか?
被害はなかったのか?
人が亡くなっているのに不謹慎ではないのか?

混乱する気持ちを抱え、被災者に話を聞いてみました。「なぜ笑顔でいられるのか?」すると、皆口々に

「泣いていても、起こってしまったことは変わらないでしょ?せっかく生き残れて、周りにも生き残ってくれている人がいる。自分が笑っていれば、周りも笑ってくれるし、周りが笑っていれば自分も笑えるんだよ。だから、私たちは笑ってるんだよ」

この言葉は、当時の私の心に深く突き刺さりました。

当時の悩み

私は学生時代から「ボランティア」に関心が強く、中高大と定期的に「ボランティア」と呼ばれる活動に参加していました。さらに世界を旅する中でも、各国で様々なボランティア活動に参加し、自分自身で支援活動に挑戦したこともありました。

 

日本では精神保健福祉士として福祉の仕事に長年携わっていました。さらに東日本大震災発災時から、定期的に宮城県東松島市に通い、復興支援に取り組んでいました。

その根底にあったのが「誰かのために役に立ちたい」という気持ちです。

しかし、当時の私はどんな活動をしていても、常に不安な気持ちを抱えていました。

「本当に人の役に立っているんだろうか?」
「逆に、この人たちの生活を邪魔していないか?傷つけていないか?」

当時の私は、心から笑えていませんでした。
そして、日々の生活に「幸せ」を感じることができていませんでした。

自分自身が笑顔でなければ、周囲も笑顔にならない。
自分自身が幸せでなければ、誰のことも幸せにできない。

そのことを教えてくれたのが、フィリピン人でした。

フィリピン人に恩返しがしたい!

私に人生で一番大切なことを教えてくれた、フィリピン人に恩返しがしたい!そう思いたち、周囲の猛反対を押し切り、公務員の職を辞してフィリピンの移住を決めたのは、2014年の春でした。

そこから人生初のクラウドファンディングを行い、多くの人々のご支援を頂き、思い出の地レイテ島に教室の再建を実現することができました。

フィリピン台風30号被災地:レイテ島の学校を再建したい!!

フィリピンの文化も慣習も何もわからない私が、現地の業者と交渉して教室を完成させることは容易なことではありませんでした。この時に全面的にこのプロジェクトをサポートしてくれたのが、DAREDEMO HEROでした。


完成した教室で、日本から駆けつけてくれたボランティア仲間と一緒に

DAREDEMO HEROの一員として活動スタート

DAREDEMO HEROの理念を理解していく中で、自分もこの活動に関わりたい!と思うようになりました。それまでにも、東南アジアの子どもたちのスポンサーを某支援団体を通じて行っていましたが、支援の終了の仕方にいつも疑問を抱いていました。

「この地区の支援が終了したため、別の子どもの支援をお願いします」
「支援頂いてた子どもが、中学校を卒業したので支援を打ち切ります」

長年の支援の中で、そのような理由で支援する子どもが3度ほど変更されました。そして、今では支援していた子どもたちが本当に、自分の夢を実現できているのかを知る由もありません。
中学校に行けないよりは行けたほうがいいのは当たり前です。しかし、中学を卒業したのちに、その子は自分の付きたい仕事につけているのか?もちろんつけるはずがありません。

1人の人間の人生に関わるのであれば、最後まで責任を持ちたい!

私は常々そう考えていました。そして、それが実現できるのがDAREDEMO HEROの支援でした。

▶DAREDEMO HEROの支援内容の詳細は「こちら」をご覧ください。
 より詳しい支援内容は「こちら」をご覧ください。


まだまだ小さい子どもたちと一緒に

NPO法人設立 そして代表に就任

2018年は、私にとってもDAREDEMO HEROにとっても試練の年でした。そしてそれらの試練が私をより強くしてくれました。そして、自分がどれだけ多くの方々に愛され、支えられているのかを改めて気づくきっかけとなりました。

DAREDEMO HEROは支援する子どもたちと約束しています。

「志を忘れずに努力を続ければ、必ずDAREDEMO HEROが夢の実現まで支援する!」

その約束を実現するために、2019年NPO法人DAREDEMO HEROを設立しました。設立後、新たに様々な出会いに恵まれ、現在は、私自身がとても「幸せ」に「笑顔」で活動ができています。そして、周囲には、いつも子どもたちやフィリピン人の笑顔があふれています。


笑顔が笑顔を生む、DAREDEMO FAMILYです

貧困問題の根本解決に向けて

支援活動には、大きく分けて2通りあると思います。

1、緊急支援

DAREDEMO HEROの考える緊急支援は、天災や病気により、生命の危機に瀕した人々を、その原因となるものが起こる前の状態になるまで支援することです。

養豚プロジェクトでは、火災で生活に必要なものすべてと、収入源である豚を焼失した、ゴミ山に住む人々に子豚を貸し付け、養豚業の再開を目指いしています。既に子豚も生まれ、貸付金を返済できた支援者もいます。

▶詳細は「こちら」をご覧ください。

緊急医療支援では、鎖肛により排せつができない、墓地に住む赤ちゃんの医療支援を行っています。予定されていた手術が、新型コロナウイルス感染症の影響で延期になっていますが、収束次第手術を行う予定です。

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2、継続支援

DAREDEMO HEROの柱となるのが、この継続支援です。継続支援では奨学生48名に対する支援を行っています。この支援で私たちが目指すのは、子どもたちの夢の実現だけではなく、その先です。

子どもたちがそれぞれの夢を実現させ、各分野のリーダーとなり、この国の貧困問題を根本から解決する人材になるよう教育しています。

これは継続する支援ですが、この継続支援にも終わりがあります。それは、DAREDEMO HEROの子どもたちがこの国のリーダーとなり、貧困問題を解決してくれる時です。フィリピンの問題を、フィリピン人自らが解決し、この国から貧困がなくなった時、DAREDEMO HEROの支援は終わりを迎えます。

その日を迎えるまで、理事長兼代表として、DAREDEMO HEROの活動を続けていきます。

団体概要