コロナ禍で、セブの最貧困層の生活は困窮を極めています。その中で、限られた資金と食材で、より栄養価の高い食事がとれるように、新たなプロジェクトをスタートしました!

貧困層の現状

フィリピンでは、現在も修正を加えた一般的コミュニティ隔離(MGCQ)が続いています。生活の様々な面で制限があり、それによって職や収入を失った貧困層は、これまで以上に厳しい生活を続けています。

ロックダウン直後は、政府からお米の支給などがありましたが、現在はそのような支援もなくなってしまいました。

フィリピン人は、これまでも貧しいながらも助け合いながら生きてきましたが、ロックダウンから1年以上が過ぎ、今まで周囲を助けてきた中間層も、周囲を支え続けることが難しくなっています。

 

緊急支援から自立支援へ

DAREDEMO HEROでは、ロックダウン直後から、最貧困地区への緊急支援として食品や生活必需品の配布を行ってきました。これらの支援によって命をつなぐことができた貧困層がたくさんいることは事実です。

しかしながら、このような緊急事態がいつまで続くのか分からない状況の中で、これ以上「緊急支援」を続けることは、受益者に「依存心」を芽生えさせてしまう危険性があります。

このような状況の中でも、貧困層が自分たちの力で生きていくために「もの」だけではなく「知識」を提供していく必要があります。


炊出しの様子

日本の大学生によるプロボノ支援

今回、新たな取り組みとして、広島修道大学 健康科学部 健康栄養学科 管理栄養士の栢下淳子教授及び、学生と連携を図り、貧困層への栄養指導を進めていきます。

ただ、その際に問題になるのが「言語」です。フィリピンでは英語が公用語とされていますが、貧困地区ではビサヤ語がメインで使われています。日本で栄養学を学ぶ学生にとって、英語でのコミュニケーションも難しく、さらにビサヤ語となってしまうと、コミュニケーションが取れないのではないかと考えてしまいます。

しかし、全ての問題に解決方法があります!

日本語から英語への通訳は、同大学人文学部で通訳コースを指導する石塚浩之教授と学生がサポートしてくれます。英語からビサヤ語の通訳は、DAREDEMO KIDSの役割です。

このようなリレー方式で、貧困層に必要な知識を日本から伝えることが可能になります。


現地での活動に向けて、Zoomでの話し合いを進めています

地元行政との連携

日本との連携のほかに、現地行政との連携が非常に重要です。今回のプロジェクトでは、各支援地区のバランガイ(役場)看護師や栄養士、青年ボランティアが積極的に参加してくれています。

プロジェクトの開始にあたり、まずは受益者である子どもたちの体重測定と問診を行いました。これらはバランガイナースが担当してくれています。

また、各地域が抱える課題や問題を、バランガイの栄養士、青年ボランティアからシェアしてもらいました。

今後の展望

今後は、地元の医師グループや、日本の歯科医師グループとも連携を図り、オンライン・オフラインをフルに活用して、貧困層が限られた資金と食材、環境の中で、少しでも健康的に生きていくための知識を提供していきたいと思っています。

また、このプロジェクトに関わる全ての人々にとって、学びや喜びがもたらされるように、コーディネートしていきたいと思っています。

●広島修道大学の学生にとっては、自分の学んだ知識が人の役に立つという喜びを、、、

●現地の青年ボランティアやDAREDEMO KIDSにとっては、DAREDEMO HEROの目指す「リーダー教育」の一環として、、、

●ご支援頂く皆様にとっても、当団体に託してくださった支援が、貧困層の生活を改善させていると実感できる喜びを、、、

引き続きこのプロジェクトの様子は、ファイスブックやホームーページでご報告させていただきます。

このプロジェクト費用の一部は「大阪コミュニティー財団」の助成金によって賄われています。