15日深夜の大統領発表で、私たちの活動するセブ市がロックダウンに逆戻りしてしまいました。
制度と現実の矛盾
先日、あるメディアが1つの写真と文章を投稿しました。その写真には、道でハーモニカを演奏している高齢者とそのよこで募金箱を持ち、たたずむ少年の姿が映っていました。
現在セブ市では、21歳以下と60歳以上の高齢者はの外出が禁じられています。そのため、本来であれば子どもは外出をすることができません。しかし、その日食べる食事もない生活で、中には街に出て物乞いをするしか生きる道がない子どもたちもいます。(参照元はこちら)
抗議する隔離された人々
DAREDEMO KIDSの2人が住む、Sitio Zapateraは2か月以上トータルロックダウンが続いています。そして、Zapatera と同じようにSitio Alaskaという場所も既に1か月以上トータルロックダウンが続いています。先日、そこで暮らす人々が以下の文章を表明しました。
「If you can not feed us. Free us」
「もし、あなたたちがわたしたちに食料を与えることができないのなら、自由にしてくれ」
という内容です。トータルロックダウンされている地域に暮らす人々は、その地域から外に出ることができず、自宅待機を命じられています。本来であれば、行政が彼らに食糧支援を行う必要がありますが、Alaskaに暮らす人々には、十分な支援が行きわたっていません。
Sitio AlaskaはバランガイMambalingという最小自治区の中の1つの地域になりますが、そのバランガイキャプテンは「私たちには、彼らに対して十分な支援物資を提供することができない。だから、Alaskaのトータルロックダウンを解除して欲しい」とセブ市長に伝えています。
しかし、未だにAlaskaでは感染者が多いことから、トータルロックダウンが解除されていません。
深刻な状況
セブ市では3月末から5月末までの2か月間、ロックダウンが実施されていました。6月に入り、2週間は規制が少し緩和され、日常の生活に戻ろうとしていました。しかし、また厳しい規制のあるロックダウンに戻ってしまいました。
人々の生活は2か月間のロックダウン実施で、限界に達しています。お金も食料も底をつき、人々はコロナの感染よりも、飢餓に対して恐怖心を抱いています。
先日のセブ市新規感染者は200名を超えています。この現実の中、正しい政策が何なのか、誰にも分りません。しかし、どんな状況でも人々が飢えに苦しむことは間違っています。
これからも私たちは現地の人々に寄り添い、必要とされる支援活動を行っていきます。
これらの活動は、すべて皆様のご支援で成り立っています。1,000円からクレジットカードでご支援頂けます。皆様のご支援、ご協力引き続きよろしくお願いいたします。
ご支援は「こちら」からお願いいたします。
先日、ゴミ山で暮らす人々に配給活動を行った際の写真です。この地区で暮らす人々は行政などから支援物資を受け取ることができておらず、当団体だけが定期的に配給活動を行っています。