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ラーニングセンターの子どもたちの夏休み
皆さんこんにちは! 日本では酷暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
フィリピンの子どもたちは現在夏休み真っ只中です! ”夏休み”と聞くとお祭りや花火大会、海やプールなど、わくわくする行事が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?
しかし、フィリピンの貧困層は夏休みと言っても、日々の食事すらままならない生活になんら変わりはありません。子どもたちは遠出する機会など無く、それぞれが住むゴミ山や墓地で毎日を送っています。
でも、でも、、、!せっかくの夏休み、子どもたちに今しかできない経験をさせてあげたい!という思いから募金を募り、たくさんの方からの温かいご支援のおかげで3か所のラーニングセンターの子どもたち、75人の遠足を実現することができました!
大型バスに乗っていざ出発!
遠足の移動は全て市のバスを使って最安値で! 貧困層の子どもたちは普段、車に乗る機会がないため、車酔いしてしまっている子どももいました。 しかし、ほとんどの子どもたちは友達とお喋りをし、おやつを食べ、行き先にウキウキしながら移動時間も楽しんでいました。
サン・ペドロ要塞
サン・ペドロ要塞は、フィリピンのセブ島にある三角形の石造り要塞で、1565年にスペイン人によって建設されました。当時は防衛拠点として機能していましたが、現在は博物館と公園として公開されています。
ツアーガイドの話を聞きながら回ることで、子どもたちはセブ島の歴史と文化の知識を深めることができました。
リバティー・シュライン
リバティー・シュラインは、セブの英雄であるラプラプ像で有名な記念公園です。ラプラプは侵略者でもあるマゼランとこの地で戦い、勝利することで現地の誇りを守りました。この英雄の名前にちなんで、ラプラプは市の名前にもなっています。
このように、歴史的な場所として知られるリバティー・シュラインですが、なんと子どもたちが一番盛り上がったのはまさかの、、、
沢蟹!!!
貧困層の子どもたちは、自分たちが暮らしているゴミ山や墓地から外へ出る機会がないため、セブ島に住んでいるとはいえ、海や川に行くこともありません。リバティー・シュラインの敷地内にあった川岸には多くの沢蟹が生息しており、子どもたちはそれらに夢中になっていました。
お昼ご飯はピクニック弁当
いっぱい遊んだあとは待ちに待ったお弁当の時間!遠足のお弁当はDAREDEMO HEROの奨学生やスタッフが作った手作りお弁当です。費用が抑えられる上に、子どもの栄養バランスを考えて作られた愛情いっぱいのお弁当は遠足にぴったりです!
スグボ博物館(Museo Sugbo)
Museo Sugboは以前刑務所として使われていた建物を、今は博物館として一般に開放しています。敷地内ではフィリピンの歴史を植民地前、スペイン植民地時代、アメリカ植民地時代、日本植民地時代に分けて展示されています。
フィリピン国立博物館
フィリピン国立博物館は、つい先日オープンしたセブ初の国立博物館です!フィリピン人のユニークな文化遺産と自然史を代表する美術品、標本、文化的・歴史的遺物の数々が展示されています。動植物の模型が多く、子どもたちは目を輝かせて観覧していました。
DAREDEMO HERO奨学生とのアクティビティー!
夏のアクティビティーは遠足だけではありません!
ラーニングセンターの子どもたちにとって、DAREDEMO HEROの奨学生は憧れの先輩のような存在です。そんな憧れの先輩たちが、自分たちが学んできたことを、ラーニングセンターの子どもたちに共有するために、オリジナルのアクティビティーを開催してくれました。
今回、奨学生が行ったのは「夢」の授業です。スタッフが介入しなくても、奨学生だけですべてをハンドリングできており、とても頼もしく見えました。
未来の希望に繋がる経験
残念ながら、貧困でお金がないということは、子どもたちの経験や心の成長にも大きく影響を及ぼします。
このような機会がなければ、ラーニングセンターの子どもたちは、自分の将来や夢について真剣に考えることもなく、フィリピンの歴史や文化に触れることもなく、美しい自然を見ることもなく、この夏休みを終えていたはずです。中には、ゴミ山や墓地で、家族のために仕事をするだけで、勉強をする時間すらなく過ごす子どもたちもいたはずです。
今回、多くの方々からご支援いただくことで、子どもたちはたくさんの経験を積み、たくさんの美しい情景を心に刻むことができました。これらが子どもたち想像力の源となり、希望へとつながっていくはずです。
改めまして、ご支援いただいた皆様に心から感謝いたします。
子どもたちの夏休みはまだ続きます。皆様からのご支援、引き続きよろしくお願いします。