DAREDEMO HEROでは山岳零細農家に対する農業技術指導による収益向上を目指した事業を行っています。
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山岳零細農家の実態
ビーチやリゾート地のイメージが強いセブ島ですが、セブ島を含むビサヤ地区の半分以上農地が占めるほどの農業地帯でもあります。しかし、農業分野の貧困率は30.0%と非常に高く、DAREDEMO HEROの支援する山岳農村地区も、慢性的な貧困に悩まされています。
DAREDEMO HEROの支援する山岳地域TAPTAPの農家100世帯に調査した結果、農業収入の平均はわずか6,000ペソ（約16,000円）程度であり、平均世帯人数が約5人である農家にとって、国際貧困ライン2.15ドルを下回る結果になりました。炎天下の中、急な斜面で重労働を朝から晩までしても、満足な食事もとれず、子どもたちを学校に通わせることすらできないのが、山岳零細農家の実態です。
これまでの取り組み
2021年：マイクロファイナンス事業
2022年：巨大台風後の緊急支援、コンポスティングの普及、新種の野菜の提案
2023年：農業経営に関するセミナー
パンデミックに続き、巨大台風によって自力での回復が不可能なほどの甚大な被害を受けた農家に対して、DAREDEMO HEROでは3年間に渡り支援を継続してきました。当初はまず、高利貸しから借りた借金を返済するためのマイクロファイナンス事業から始め、そこから本格的な農業支援へと移行していきました。
DAREDEMO HEROでは、毎月現地に赴き、農家のニーズに沿った支援を継続してきました。そのため、農家の皆さんから厚い信頼を得ています。
本格的な技術指導を開始
今年度、悲願のJICA草の根事業で農家の収益向上事業が採択されました！事業開始は来年になりますが、ここからさらなる現地調査や聞取りを進めて、現地のニーズに沿った事業を作り上げていきたいと思っています。
今回進める事業は、混合農業（家畜飼育と作物栽培を組み合わせた農業）を主に、有機農法の普及と有機種子の配布により、生産コストを下げ、収益を向上するものです。さらに、仲買人との交渉や、自然災害への対策などの知識の普及も行っていきます。
DAREDEMO HEROのミッションは「全ての子どもたちが夢と希望を持ち 努力が正当に報われる社会を実現する」です。愛する家族のために努力を続けてきた農家の方々の努力が報われ、子どもたちがお腹一杯ご飯を食べて、元気に学校に通い、夢と希望を持って生きていけるような農村地帯を農家の方がと共に作っていきます！
