自己紹介
はじめまして!この度、約3ヶ月間インターンとして参加させていただくKanonです。
私は以前からフィリピン・セブに滞在しており、日々新しい経験を通じて世界の現実を目の当たりにしています。今回そんな中でご縁をいただき、DAREDEMO HEROのインターンとして活動することになりました。現在は団体の運営に関わらせていただきつつ、子どもたちに日本語を教える活動をしていますが、教えるというよりもむしろ子どもたちと一緒に成長しているような感覚です。
言葉が完全に通じずとも、目の前で一生懸命に学ぼうとする姿勢がとても眩しくて、何より可愛い!ひらがなをひとつ、単語をひとつ覚えるたびに広がる満面の笑顔を見る度に、どれだけ沈んでいてもこちらが笑顔をもらい、同時に学びの力強さを感じる日々が続いています。

活動参画のきっかけ
私がDAREDEMO HEROに関わることを決めた理由は、幼い頃から抱えていた「生活に苦しむ人々」に対する違和感がきっかけでした。
貧困や飢餓で厳しい環境に生きる子どもたちを、メディアや大人たちが「かわいそう」「恵まれない存在」として形容するのがどうしても腑に落ちませんでした。「かわいそう」とは一体、誰に向けて発された言葉なのか?その言葉の向こうに、私たちは本当にその人たちの存在を理解しようとしているのか?境遇だけを見て決めつけるのは、むしろ傲慢や思考停止なのではないか。幼い頃からずっとそんなことを考えていました。
その疑問がより深くなったのは、高校一年生の時に訪れたベトナムでの交換留学の経験がきっかけでした。人生で初めてストリートチルドレンの女の子と出会った時、彼女の暮らしがどんなものなのか、彼女が心の中でどんな思いを抱えているのか、私は想像することすらできませんでした。ただ、彼女の目の奥には「私はかわいそうな子どもです」と書かれているようには全く見えませんでした。
私は「かわいそう」という言葉に対してますます違和感を強めていきました。言葉一つでその人を決めつけ、存在を一括りにしてしまうことが、いかに浅はかで危険なことなのか。インターンとして活動を始めてからも、スラムや墓地、ゴミ山に住む子どもたちと何度も出会い、彼らの笑顔を見てきました。彼らは明日の食事すらままならず、サイズの合わないボロボロの服を着て裸足で駆け回っています。炊き出しを行えば「家族にあげたい」と小さな身体に一抱えもある容器を持って列に並んでくることも日常です。
それでも、彼らはいつも私たちに向かって無邪気に手を振り、笑顔を見せ、じゃれついてくれます。


確かに彼らは今日食べる物にも困り、明日をも知れぬ状況に置かれています。それは紛れもない事実です。けれど、彼らが持つ『生きる力』は、私がこれまで見てきたどんな人よりも強く、眩しいものでした。目の前の厳しい現実を笑顔で生きている彼らに安易な言葉を重ねることは、私にはできませんでした。彼らの人生を決めるのは彼ら自身であり、私たちが外野から決めつける権利など、どこにもありません。
そんな想いがあったからこそ、私はDAREDEMO HEROに飛び込みました。
今度は机の前ではなく、目の前にいる彼らと同じ目線で、共に生きるような時間を過ごしたいと思ったからです。



今後の抱負
DAREDEMO HEROは、未来のフィリピンのリーダーを育てるという強い理念のもと、やる気のある貧困層の子どもたちを長期的に支援しています。また、大人たちには貧困から抜け出す選択肢を与えるために、多種多様な継続的支援を行っています。
この理念に触れたとき、私は改めて「貧困とは何か」を考えました。お金や物資の不足だけではなく、「選択肢がないこと」そして「自分の夢や未来を思い描けないこと」こそが、本当の意味での貧しさなのではないでしょうか。日々感じるのは、「子どもたちがどんな未来を思い描けるかは、今の環境に大きく左右される」ということです。お腹が空いたままでは、勉強に集中することもできない。学校に通えなければ、自分の可能性を知ることすらできない。けれど、十分な食事と学ぶ機会があれば、子どもたちは驚くほどの力で未来を切り拓いていく。
「温かい食事をお腹いっぱい食べられること」と「生まれに関係なく平等に教育を受けられること」。この二つは、どんな未来を描く上でも欠かせないということを、活動を通じて改めて実感しています。


食事は、心と体を支える基盤です。日本に暮らしていると忘れがちですが、食べ物が足りず本来の力を発揮できないままでいることは、本来あってはならないことのはずです。お腹が満たされることで初めて生きる力が湧き、希望が生まれる。そんな当たり前のことが、まだ当たり前ではない現実がここにはあります。
そして、その希望を育てるために必要なのが教育です。教育は単に知識を与えるものではなく、自分を信じ、未来を切り拓く力を育むもの。学ぶことで自分の可能性に気づき、新たな選択肢を持てるようになる——そんな瞬間を、この短い期間でも何度も目にしてきました。生まれた環境に関わらず、誰もが平等にチャンスを持つべきだと信じています。
私はこれまで「世界を良くしたい」と思いながらも、実際に行動に移せたことはありませんでした。どれだけ机の前で社会問題について学び、考えることはできても、実際に何かを変えられた実感を持ったことはありませんでした。けれど、DAREDEMO HEROの取り組みを知るうちに、私は「ここには、目の前の人の未来を本気で変えようとしている人たちがいる」と感じたのです。だからこそ、この活動を通じて、目の前の子どもたちと真剣に向き合い、彼らが持つ可能性を少しでも引き出す手助けをしたいと思っています。
けれど、私はただ「助ける人」になりたいわけではありません。同時に私も「人間として生きる意味」を見つけたいと思っています。何も持たない自分にできることは何か。どうすれば、ほんの小さな一歩でも世界を良い方向へと動かせるのか。それを知ることが私にとってのスタートラインです。子どもたちやこの地に生きる人々との時間の中で、この答えの一端を探していきたいと思っています。
たった3ヶ月間ですが、この時間が誰かの未来につながると信じて、ひとりひとりに全力で向き合います。
どうぞよろしくお願いいたします。
