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奨学生と日本食をつくりました!

奨学生と日本食をつくりました!
公開日:

こんにちは!現地インターンのRikuです。
今回は、小中学生の子どもたちと一緒に、日本食を作って食べる企画を実施しました。

フィリピンでは、「日本食=特別な料理」という印象があります。
特に貧困層の家庭では、日本食を食べる機会はほとんどありません。以前、子どもたちに「日本のどんなことに興味がある?」と聞いてみたところ、一番多かった答えが「日本の食文化」でした。

日本語の勉強だけでなく、文化も肌で感じてほしい。そんな思いから、この企画を立ち上げました。

いざ、調理スタート!

何も知らずに集まった子どもたちは、「ミス、今日は何をするの?」と少し不安げな表情。
「今日はみんなで日本食を作るよ!」と発表すると、雰囲気が一気に明るくなりました。

さっそくキッチンに移動して、調理スタートです。

今回の献立はこちら!
・肉じゃが
・卵焼き
・塩むすび

まずは料理の名前から紹介しました。
「“にく”は英語で何だっけ?」
「“ポテト”は日本語で“じゃがいも”って言うんだよ」
料理名の意味や材料の名前について説明すると、子どもたちは真剣に聞きながら、日本語の発音にチャレンジしていました。

トラブル続出…でも頼もしい子どもたち!

中学生の子たちをリーダーに、次の4チームに分かれて調理に挑戦しました。

  • 皮むきチーム
  • 具材を切るチーム
  • 煮込みチーム
  • 卵焼きチーム

「ミス!これはどうするの?」「この切り方で合ってる?」と、あちこちから質問が飛び交い、答えるのに大忙し(笑)。
でも、いったん理解すると、あっという間に作業をこなしていく子どもたち。

実は、多くの子が親を助けるため、日ごろから家庭で料理のお手伝いをしています。
卵焼きも、一度見せただけでスムーズにマスターしていて、思わず感心してしまいました。

また、手が空いた子から自然と洗い物を始めたり、「次、何すればいい?」と自主的に動いてくれる姿もとても頼もしかったです。

煮込み中のもう一つの活動

肉じゃがの煮込み時間には、日本語を使ったアクティビティを行いました。
当団体では、毎週土曜日に特別授業を行っており、その一環として日本語学習にも取り組んでいます。

今回は、子どもたちが日本語で自分の夢をより正確に伝えられるように、自己紹介の文章をアップデートする時間を設けました。
助詞や語順を確認しながら、中学生の子たちがリードし、日本語授業のハイクラスの子どもたちが中心となってチームで取り組みました。

最後には全体発表会を行い、一人ひとりが堂々と夢を語ってくれました。
その姿に胸を打たれ、言葉の力や、学ぶ意欲の大切さを改めて感じました。

ついに実食!

料理が完成し、最後はみんなで配膳。
炊きたてのご飯で塩むすびを握り、それぞれの皿に肉じゃがと卵焼きを盛りつけました。
全員が席についたら、声をそろえて、

「いただきます!」

初めての味に驚く子、夢中で食べ進める子、野菜が苦手でも一生懸命食べようと頑張る子。
いろいろな表情が見られました。

食事の時間には、子どもたちからフィリピンの文化についても教えてもらいました。互いの文化を比べて、「日本人って控えめで礼儀正しいよね」と子どもたちに言われ、あらためて日本文化を外から見た視点に気づかされました。

企画を終えて

今回の企画は準備が大変だったものの、
「楽しかった!」
「またやりたい!」
「日本の食文化にもっと興味が湧いた!」
そんな子どもたちの声を聞き、やって本当によかったと感じました。

また、年下の子たちの手本となるために、自分なりに工夫して動く中学生の子たちの姿にも感動しました。
リーダーシップトレーニングで学んだことを、しっかりと実践していることに成長を感じます。

驚くほどのスピードで成長していく子どもたち。
その姿に圧倒されながらも、ひとつひとつの企画に大きな意味を感じています。

次は何をしようかと、ワクワクが止まりません。
インターンとしての滞在期間に、自分にできることをやり切りたいと思います!

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