NPOの信頼性を「見える化」するグッドギビングマーク制度
グッドギビングマーク制度は、「NPOの信頼性を『見える化』」するための新しい第三者認証制度です。公益財団法人日本非営利組織評価センター(JCNE)が、組織運営のガバナンス体制、反社会的勢力対応やコンプライアンス、資金管理・寄付金の使途の透明性、説明責任(アカウンタビリティ)などの審査基準に基づき評価を行い、すべての基準をクリアした団体が認証を受けることができます。
また、認証取得後は約3年間の認証有効期間が設けられ、その後の更新審査によって継続的な適正運営が求められます。このプロセスによって、第三者機関からの厳格なチェックを受けた運営体制であること、寄付金・支援金の適切な使途と透明性、支援者への報告責任や説明責任を果たす組織であることが客観的に証明されます。こうした根拠が、グッドギビングマークにおける「信頼性」の裏付けとなっています。
さらに、グッドギビングマークは、単に認証を取得するだけでなく、企業や助成団体などが支援先の選定時に信頼の確認指標として活用することが想定されています。寄付先や連携NPOを選ぶ際の「信頼性の証」として、認証団体リストを活用する動きがあります。

DAREDEMO HEROの取り組みと取得の意義
DAREDEMO HEROは、フィリピン・セブ島で「すべての子どもたちが夢と希望を持ち、努力が正当に報われる社会を実現する」ことをミッションに、これまで貧困層の子どもたちに対して奨学金・教材・食事の提供、リーダーシップ教育、生活支援などを一体的に行ってきました。
このたびのグッドギビングマーク取得により、第三者機関によってその運営や透明性が評価された団体として、国内外の支援者や寄付者へ新たな信頼のメッセージを発信することが可能になりました。特に、寄付を通じて子どもたちの未来を応援したいと考える方々にとって、「どの団体に任せればよいか」という判断の際に、安心して選べる指標として活用していただけるものと考えています。

今後の展望
DAREDEMO HEROは、今回の認証取得を通じて、以下を強化していきます。
新たな支援者層との接点づくり
グッドギビングマーク取得団体としての信頼性を活かし、個人・企業・助成財団や国際協力ネットワークとの連携をさらに拡大し、支援の輪を広げます。


日本とフィリピンのユースへの教育とリーダー育成事業の深化
教育支援の質を高めるとともに、卒業生や奨学生同士が学び合い、地域社会に貢献する取り組みを推進します。さらに、フィリピンの子どもたちへの支援にとどまらず、日本のユースに向けてもリーダー育成プログラムを展開し、日比双方の若者が共に未来を創る仲間となる場を広げてまいります。


DAREDEMO HERO 理事長コメント
このたび、新たに創設されたグッドギビングマークを取得できたことを、大変うれしく、また誇りに思います。日々の活動が「公正で透明な運営」として認められたことは、これまで応援してくださった皆さまのお力添えがあってこそです。
私たちは、支援してくださる方々が「応援してよかった」と心から感じられる団体でありたいと願っています。そして、子どもたちが夢を実現できる未来を切り拓くために、貧困の連鎖を断ち切り、希望の連鎖を広げていくことを使命としています。
これからも皆さまと共に、がんばる子どもたちに教育の機会を届け、彼らの夢を形にしていく未来を築いてまいります。
