このたび、NPO法人DAREDEMO HEROは「第23回 読売福祉文化賞 一般部門」を受賞いたしました。
92団体の中から6団体に選出していただき、さらに海外で活動するNGOとしての受賞は非常に珍しいとのことで、大きな喜びとともに身の引き締まる思いでおります。長年、フィリピン・セブ島で続けてきた取り組みが、日本の社会においても評価されたことを、心から光栄に思います。
これもひとえに、日頃からDAREDEMO HEROの活動を信じ、支え続けてくださった皆さま一人ひとりのおかげです。改めて、深く感謝申し上げます。

「教育で貧困の連鎖を断ち切る」という原点
DAREDEMO HEROは、「がんばっても学校に行けない」子どもたちが当たり前に存在する現実を前に、2013年に活動を開始しました。単なる物資や金銭の支援ではなく、長期的かつ徹底した教育支援によって、子どもたち自身が未来を切り拓く力を育てることを目的としています。
奨学生支援、ラーニングセンターでの基礎教育、リーダー育成、栄養・健康支援、地域や家庭を巻き込んだ多面的な取り組みを通じて、貧困を「個人の問題」ではなく「構造的・世代的な社会課題」として捉え、その根本的な解決に挑んできました。
私たちが目指しているのは、支援される側をつくり続けることではなく、社会を変えていく担い手(リーダー)を育てることです。


受賞を通過点に、希望の連鎖をさらに広げる
今回の受賞にあたり、新聞紙面でも私たちの活動をご紹介いただきました。このことが、より多くの方に現地の現実や子どもたちの可能性を知っていただくきっかけとなり、新たな「希望の連鎖」へとつながることを願っています。
DAREDEMO HEROはこれからも、フィリピンの子どもたちの未来に寄り添いながら、「貧困の連鎖を断ち切り、希望の連鎖を広げる」活動を着実に続けてまいります。この受賞を一つの通過点として、より一層、社会に必要とされる取り組みを積み重ねていきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


