フィリピンではお金を持っているのに買い物ができないということが多々あります。
買い物ができない理由。
1,000ペソや500ペソと言った大きな数字のお札で買い物をしようとすると、お釣りがないと言われ物を買えないことがここフィリピンでは日常茶飯事。特にフィリピンでの給日(15日、30日)後に1000ペソや500ペソが多く使用されるため、お釣りが足りなくなることが増えます。そういう日は、お釣りを多めに用意するのが当たり前な日本。しかしここはフィリピン。日本の当たり前は通用しません。
コンビニ等で大きいお金を崩したくてもお釣りがないため、お金を崩すことができない場合があります。大型のショッピングモールや、ファーストフード店に行くと使えます。なので、お金を細かくしたい時は、大型のショッピングモールもしくはファーストフード店に行くことお勧めします。
お釣りがないことが違法?!
以前は、お釣りがないという理由から販売できない、といった問題がいくつもありました。フィリピンでは、2016年7月21日より「釣り銭不足禁止法」が法律で定められるようになりました。例外はなく、どのお店でも釣り銭を用意しておくように求められています。釣り銭が不足する商取引は罰が課せられます。
- 1回目の違反:罰金(500ペソ、または違反した日の一日の売上金額3%のうち、高額な金額)
- 2回目の違反:罰金(5000ぺソ、または違反した日の一日の売上金額の5%のうち、高額な金額)
- 3回目の違反:罰金(15000ぺソ、または違反した日の一日の売上金額の7%のうち、高額な金額)に加え、3ヶ月の業務認可の停止
- 4回目の違反:罰金(25000ぺソ、または違反した日の一日の売上金額の10%のうち、高額な金額)に加え、業務認可の剥奪
上記に加えて、支払わなかった釣り銭の総額も支払うことが課せられます。さらに、10日〜2週間以内であれば、フィリピン通商産業省への苦情を申し立てることができます。
お釣りがないときは???
タクシーに乗ってからや、買い物をしてレジでお金を払うぞ、というような状況になってから自分が大きいお金しか持っていない、と気づくこともあります。そのような時は、タクシーであれば運転手と交渉するか、途中でファーストフード店のドライブスルーに寄って貰いお金を崩します。また、買い物の場合は自分が持っている額に少しでも近づけるか、他のお客さんの支払いを優先し、お釣りができるのを待つようにします。
市場に行くと、隣のお店から100ペソもらってね。と言われることもあります。もしくは、細かいお金をかき集めてくれることもあります。この間200ペソのお釣りがないと言われ、困っていたのですが、お店の方がかき集めてくれ200ペソのお釣りを全て5ペソでもらいました。。。
お釣りがないと言われやすい場面。
様々なところでお釣りがないと言われ困ることが多いフィリピン。タクシーでは、100ペソぐらいの距離で500ペソを出すと、もう少し小さいお金持っていない?と聞かれることもしばしば… タクシーだけでなく、タクシー以外の交通機関や、ローカルな食堂、小さなお店、コンビニetc…
対策。。。
法律で定められていますが、あまり現場には浸透しておらず、未だにお釣りを用意していないお店も存在します。なので、いざという時に困らないために、日頃から細かいお金(100ペソ以下)を持つようにしましょう。細かいお金は頻繁に使うので、常に持っているように心がけましょう。友達に両替してもらうと良いと思います。
私たちインターン生も毎日のようにジプニーや、トライシクルといった交通機関を使って移動しています。そのため、いつも小銭を貯めて使っています。また、スタッフ同士で両替をしたり、一緒にまとめて支払ったりしています。小銭はたまると重たいですが、毎日のようにジプニーに乗っているとあっという間に無くなるものです。ただ、ジプニーを利用する際は十分気をつけてください!
帰国前に…
かなり小銭が余ってしまった!という方は、空港に行く前にパン屋さんでパンをいくつか買って、小銭を消費するといいと思います。フィリピンのパンは一個5ペソぐらいでとても美味しく、小腹が空いた時にはぴったりなのでオススメです!