フィリピンの基礎情報及び最新情報をご紹介します!
目次
正式名称
フィリピン共和国(Republic of the Philippines)
「フィリピン」の名前の由来は、16世紀から宗主国だったスペインのKing Philip IIから来ています。多くの島々からなることから、英語名の語尾にS(エス)という複数形がついており、“Republic of the Philippines”と呼ばれています。
地理
フィリピンは東南アジアに位置する島嶼国家で、7,000以上の島々から成り立っています。主な大きな島としてルソン島、ビサヤ諸島、ミンダナオ島があります。太平洋に面しており、周囲には南シナ海やセレベス海があります。
国土面積は、298,170平方キロメートル(日本の約8割)です。
人口と民族
人口は1億903万人で、民族は主にマレー系であり、そのほかに中国系、スペイン系、これらのMIXと少数民族がなどがおり、非常に多様な民族が共存する国です。この多様性がフィリピンの文化を豊かにしている一方で、言語や宗教の違いが時折社会的な課題を引き起こすこともあります。
※2020年、出所:フィリピン統計庁(PSA)
首都
マニラ(首都圏人口約1,348万人)
※2020年フィリピン国勢調査
主要として都市、セブ市(92万人)、ダバオ市(170万人)などがあります。
宗教
フィリピンはアジア唯一のカトリック教国です。 全体の約93%がキリスト教徒で、その内の約83%がローマカトリック教徒で、イスラム教は5%程度です。
敬虔なキリスト教徒が多く、日曜日には多くの人々が教会に通います。
言語
フィリピンの公用語は「英語」と「フィリピン語(フィリピノ語)」の2言語です。地方によって180以上の言語があるため、別の地域の人々が話をする際には公用語が使われます。
時差
現在の日本とフィリピンとの時差は、1時間です。日本の方が、1時間進んでいます。
通貨
フィリピンの通貨は「フィリピンペソ」で、紙幣は1,000、500、200、100、50、20、6種類、硬貨は20、10、5、1ペソの4種類があります。補助通貨としてセンタボ(1ペソ=100センタボ)がありますが、ほとんど使われていません。
2024年8月現在、1円=0.38ペソ、1ペソを日本円にすると2.63円です。1万円をペソに両替するとおよそ3800ペソになります。※変動があるため、下記リンクを確認ください。
フィリピン ペソ / 日本 円【PHPJPY=X】:為替レート・相場 – Yahoo!ファイナンス
気候
熱帯性気候で年間を通じて暖かく、年平均気温は26~27℃です。
雨季(6月~11月)と乾季(12月~5月)に分かれており、3月~5月は最も暑く、12月~2月は最も過ごしやすい時期です。雨季でも日本の梅雨のように降り続くことはなく、短時間で激しい雨が降ることが多いです。この時期は台風が頻繁に発生します。
ショッピングモールや、高級なレストランなどは冷房がきつく、寒いくらいのため、薄手の上着を持ち歩くことをお勧めします。
フィリピン料理
フィリピンは南国ならではの多様な食材に恵まれており、歴史的に、スペインや中国の食文化を取り入れた料理が多くあります。フィリピン人はお米が大好きで、お米がたくさん食べられる味の濃いおかずや揚げ物が代表的な料理です。
衛生面
水道水は絶対に飲まないでください。慣れないうちは、歯磨きなども水道水を避けることをお勧めします。飲料水は、コンビニやスーパーなどで50円程度で購入できます。ローカルのレストランなどでは、お皿やコップに水道水が付いていたり、氷が水道水で作られていたりすることがあり、それが原因でお腹を壊す方もいますので、注意してください。
トイレは高級ホテルやレストラン以外では、紙がなかったり便座がなかったりと、日本とは少し違います。便座があっても汚れていることがほとんどですので、座らないほうがいいです。紙があっても便座には流さず、備え付けのゴミ箱に捨てます。
街中には野良犬や野良猫がたくさんいます。フィリピンでは狂犬病による死亡例が発生しているため、不用意に動物と接触することは避けましょう。
経済成長率
フィリピンの 2023 年通年の経済成長率は 5.6%と、タイ(1.9%)、マレーシア(3.7%)、インドネシア(5.1%)、ベトナム(5.1%)などの近隣国を上回っています。
※フィリピン統計庁(PSA)発表
フィリピンの経済は、サービス業、製造業、農業を基盤としています。特にサービス業が国内総生産(GDP)の大部分を占めています。近年では、情報技術(IT)やビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の分野が急速に成長しています。
主な輸出品目: 半導体・電子機器、衣類、果物(特にバナナやマンゴー)、ココナッツ製品
主な輸入品目: 電子部品、燃料、機械、食品
歴史
フィリピンはスペインの植民地支配を300年以上受けた後、1898年のスペイン・アメリカ戦争でアメリカの統治下に入りました。1946年に独立を果たしましたが、その後も政治的・経済的な課題に直面し続けています。フィリピンは多様な文化と豊かな自然を持つ国であり、経済成長を続ける一方で、貧困や教育などの社会的課題も抱えています。
フィリピンの歴史については詳細は、フィリピンの歴史 – フィリピン情報 | 【セブ国際ボランティア】NPO法人 DAREDEMO HEROをご覧ください。
政治体制
立憲共和制で元首は大統領(2024年時点の大統領はフェルディナンド・マルコス・ジュニア)です。
フィリピンは大統領制を採用しており、大統領は国家元首であり、政府の最高責任者です。大統領は6年の任期で、再選は禁止されています。
フィリピンの教育
フィリピンの教育制度は、基本的に初等教育、中等教育、高等教育の3つの段階に分かれるK-12制度を導入しています。
・初等教育:6年
・中等教育:6年(ハイスクール4年+シニアハイスクール2年)
・高等教育:3年から4年
フィリピンの教育システムには様々な課題があり、特に私立と公立の教育の格差、教室及び教員の不足、中退率の高さが深刻です。
フィリピンの貧困率
フィリピン統計局(PSA)は、2023年の家計収支調査の予備結果に基づく2023年度の公式貧困統計で貧困率を10.9%と発表しました。2021年時点での貧困率は約18.1%であり、大幅に改善されているように見えますが、統計に反映されづらい農村部や離島での貧困率が非常に高く、地域間での格差が顕著です。
2023年には、5人家族が最低限の食料および非食料の基本的ニーズを満たすために、月に少なくとも13,873ペソ(約36,000円)が必要だと発表されています。
DAREDEMO HEROの取り組み
DAREDEMO HEROは、教育の力でフィリピンの貧困問題を根本から解決するための様々な取り組みを行っています。