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甘い?苦い?フィリピンのコーヒー事情!

甘い?苦い?フィリピンのコーヒー事情!
公開日: 更新日:

フィリピン人も日本人と同じようにコーヒーを飲みます。フィリピンでは、どのようにコーヒーは飲まれているのでしょうか?

コーヒーの自動販売機

街中ではコーヒーの自動販売機をよく見かけます。こちらは1杯5ペソでコーヒーが飲めます。フィリピン人は紅茶よりはコーヒーを好む人が多いようで、スーパーに行くとコーヒーだけで1つの棚になっていたりします。しかし、甘いもの好きなフィリピン人はブラックコーヒーはほとんど飲まないので、コーヒー、クリープ、砂糖の混ざった3in1のコーヒーを好みます。スーパーなどでも、このようなコーヒーはたくさん売られています。

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フィリピンでのコーヒーのメーカーは日本でもおなじみのネスレと、現地メーカーであるKOPIKOが有名です。ネスレの製品は、日本と同じものも多いです。一方で、KOPIKOの製品はフィリピン人の嗜好に合わせた商品が多いため、非常に甘いものが多いです。フィリピンに慣れてくると、ちょうどいい甘さに感じてくるのが少し怖いところです。ちなみに、ほとんどのインスタントコーヒーは1杯分ずつ袋に小分けになっており、1袋ずつでも買うことができます。また、少しお得な10杯セットなども販売されています。豆からドリップするタイプのコーヒーはあまり売られておらず、ほとんどがインスタントコーヒーです。

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フィリピンはコーヒーの産地!?

フィリピンでは、西暦1740年頃からコーヒーの栽培が行われています。かつては、コーヒー栽培はフィリピンの一大産業だったようで、一時は世界4番目の規模を誇っていたそうです。しかし害虫などの大規模な被害により、徐々にコーヒー生産は減少しています。現在は主に南部のルソン島などでコーヒー栽培が行われているようです。以前よりも生産高は落ち込んでいるものの、国内でのコーヒー需要は衰えておらず、年間約10万トンのコーヒーが国内で消費されているそうです。モールにはスターバックスや、フィリピンブランドのコーヒーショップであるボスコーヒーなどのコーヒー店が数店入っているのが普通です。これらのコーヒーショップではだいたい1杯120ペソ程度(約250円)でコーヒーが提供されています。

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バラココーヒーとは!?

バラココーヒーはフィリピンを代表するコーヒーの一品種です。「バラコ」とは、「強い」という意味であり、強い苦味が特徴のコーヒーのようです。バラココーヒーはフィリピン国内ではごく普通に流通しているので、あまり貴重なイメージはありませんが、世界でも流通量が1%以下の品種の豆から作られているため、貴重なコーヒーです。なぜバラココーヒーができたかというと、世界的にコーヒーの価格が下がってしまっており、普通のコーヒーではコーヒー農家が生活できるほどの価格で売れなくなってしまったためです。コーヒーは、様々な仲介業者を通して流通していくため、小売業者の買値の半分以下しか生産者のもとには届かないのが実情です。

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フィリピン国内でもフェアトレードの取り組みなどは行われているようですが、まだまだ十分に浸透しているわけではありません。よりフェアトレードの活動が広まり、多くの人がその製品を買うようになれば、フィリピンの貧困問題も解決に向けて一歩前進するのではないでしょうか。

1杯500ペソを超えるコーヒーがある!?

セブで一番高いコーヒーと言えばシベットコーヒーです。これは、有名なコピ・ルアクと同じくジャコウネコの糞から採ったコーヒーです。日本では売値が1万円を超える場合もあります。セブでも約4000円程度です。そのため、喫茶店で飲むとシベットコーヒーを30%ブレンドしたものでも、600ペソ(約1300円)ほどかかります。

5ペソのコーヒーを自動販売機で飲む人、120ペソのコーヒーをコーヒーショップで飲む人、更には1杯600ペソのコーヒーを飲む人がフィリピンにはいます。コーヒーひとつ取ってみても、人々の経済格差が見えてきます。

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