国民の80%がキリスト教徒のフィリピン。クリスマスに並ぶほど大切な一週間が始まりました。日本人には馴染みのないHoly Weekについてご紹介します!
目次
Holy Weekってなに?
Holy Weekとは、キリストが金曜日に処刑されて、日曜日に復活するという聖書のお話に対して、宗教行事が行われる1週間を指します。3月21日(春分の日)以降の満月の日の次に来る日曜日が復活祭となり、それまでの一週間がHoly Weekとなります。そのためHoly Weekは毎年日付が異なります。
なにをするのか…
日本でもイースターという言葉はよく聞きますが、何の日なのかはよく知られていません。そこで、一連の宗教行事を簡単にご紹介します。
Ash Wednesday
この日、不要になった木製の十字架などを集めて、燃やした灰の「祝別式」と「塗布式」が行われます。祝別式とはこの灰を前に神に祈り、額に灰の十字を記し「あなたはもともと土から生まれたので、まもなく土に返る。だから罪を悔い改めて、イエスの教えに立ち返りなさい。」といいながら祈りを捧げます。この儀式後、額に記された十字を自分で消すことができないため、街中で額に十字を付けた人々を見かけます。
この日から毎週金曜日は、お肉を食べることが出来なくなります。
Palm Sunday (Bendita sa Lukay or Holy fronds)
ココナッツの葉を束ねたものを作り、それを教会に持って行き、それと共にお祈りをし、それを厄除けとして家に飾ります。それをビサヤ語で”Bendita sa Lukay (ベンディタ サ ルカイ)” 英語で”Holy Fronds”と呼ばれています。
月曜日から水曜日
いつもと変わらない日常を過ごします。しかし、ご飯は一日一食になります。しかし、この儀式を敬虔に守っている人は、ごく一部のように感じます。
木曜日 Holy Thursday
キリストにとっての最後の晩餐となります。次の日に備えて、お肉は食べず、お酒も飲んではいけません。
金曜日 Good Friday
キリストが十字架で亡くなった金曜日に、彼が死に至るまでの一連の流れを、パレードのように代表者が道で再現します。その代表者は各地域で決められます。
土曜日 Black Saturday
教会に行きお祈りをし、日曜日の復活祭に向けての準備をします。
日曜日 Easter Sunday
キリストが蘇ったことをお祝いするために様々な場所でパーティー等が開かれます。フィリピン人はこの日はビーチでみんなでお祝いすることが多く、ビーチはたくさんの家族連れでごった返します。この日から元の生活に戻るので、お肉が食べれるようになり、お酒も飲めるようになります。
Holy Weekの目的
Holy Weekの一番の目的は、キリストがどのようにして亡くなり、蘇ってきたのかを振り返り、キリストの教え忘れないようにすることです。Holy Weekの間(特に木曜日からの4日間)は、学校や会社が休みになります。年中無休の大型モールでさえ時間を短縮しての営業になります。Holy Weekはキリスト教のフィリピン人にとって大切な一週間なのです。
DAREDEMO KIDSもこの一週間は家族と一緒に過ごし、Holy Weekの明けた月曜日からHERO’S HOUSEに戻ってきます。