HERO’S HOUSE2の目の前には宮殿のようなホテルがあり、その周辺にDAREDEMO KIDSたちは生活しています。子供たちはどんなことを想ってそのホテルを見上げているのでしょうか・・・?

圧倒的な存在感を放つ宮殿のようなホテル

HERO’S HOUSE2の目の前にある宮殿のようなホテルは、ウォーターフロントホテルといいます。ウォーターフロントホテルはセブ最大のビジネス街「ITパーク」のすぐそばにあり、客室数500を超える大型ホテルです。リゾート地であるマクタン島とは異なり、セブ島のセブシティ周辺は東南アジアの一般的な街です。そんななかに突如として現れるこのホテルは中世の宮殿を連想させる外観で、遠くからでもとても目を引きます。
このホテルの最大の特徴は、セブ市内で唯一24時間営業のカジノが併設されている事です。夜になると宿泊客のみでなく、外部からもカジノにやって来る人たちで賑わいます。日本から来た語学留学生たちも、毎週金曜の夜になると連れ立ってカジノに行く姿をよく目にします。

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目の前にある貧困地区

ウォーターフロントホテルから、道路を一本隔てたすぐ反対側には貧困層の人たちが暮らす地区があり、そこにHERO’S HOUSE2は位置しています。子ども達が普段勉強している教室からも、ウォーターフロントホテルは目と鼻の先に見えます。1泊3000ペソ程度のウォーターフロントホテルに、1日100ペソ以下で生活している貧困地区で暮らす人々はおそらく一生、泊まることはありません。それどころか、ホテルの門をくぐることすらできません。カジノで一晩数億ペソのお金が動くかたわら、電気も通らない家で生活している人が多くいます。
このようにフィリピンではいたるところで貧富の差が顕著に現れています。そのため、私自身貧困問題について日々考えさせられます。

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子どもたちの住んでいる地区の様子

このように貧富の差がはっきりと表れている地区だからこそHERO’S HOUSE2はこの地区にあります。目の前に立派なホテルが建っているのに、子どもたちは暗く小さな家に帰るしかありません。勉強がしたくても、学習に必要な最低限の環境(電気・文房具・机等)が自分にはありません。兄弟の世話や、食事の支度、洗濯などで勉強する時間もありません。
一方目の前には、子供たちの家族1ヵ月分の生活費を1回の食事に使う人たちが行き来しています。自分と同じ年代の子供たちが、家政婦とベビーシッターを連れて高級車に乗っている姿を見ています。
その様子を目の当たりにして、子供たちは「どうして私は、勉強したいのにできないのだろう?」という疑問を抱いていました。そんな子供たちに思う存分勉強ができる環境を与えることによって、子供たちのやる気は一気に爆発します。

幸せとは?

貧困地区に住んでいる人々はいつも楽しそうで、本当によく笑います。道を歩いているとすぐに子どもたちが寄って来て、「こんにちは」「ありがとう」など知っている日本語で無邪気に話しかけてきます。

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大きなスイートルームやプール付きの高級ホテルに泊まらなくても、家族や友達がそばにいれば、それ以上の幸せはないのかもしれません。更に勉強ができる環境を与えられたDAREDEMO KIDSの幸せそうな笑顔を見ると、物やお金の豊かさは必ずしも心の豊かさと比例するわけではないということを、改めて実感させられています。

子どもたちには、この貧富の差という現状を変えていけるリーダーになってほしいと思います。また、今自分が感じられる幸せを目いっぱい感じてほしいです。本当の幸せとは何かを考え、大人になったときに幸せについて語り、周りの多くの人に幸せを広げていける人になってほしいです。