今回が市民教育の教科紹介の最終回となります。最後は市民教科のひとつであるEPPについて紹介します!!

APについてはこちらをご覧ください。
MAPEHについてはこちらをご覧ください。
EsPについてはこちらをご覧ください。

EPPとは

EPPとは、「EDUKASYONG PANTAHANAN AT PANGKABUHAYAN」の略であり、日本の技術・家庭科に近い教科です。教科目標は、技術・家庭科の基本的な知識・スキル・価値観・態度を養い、社会にとって必要とされる人材になることです。

授業内容は・・・

EPPの授業は、小学校のGrade4-6で、週1時間行われます。また、高校(Grade7-12)からは、TLE(Technology and Livelihood Education)という教科名に変わります。TLEになると、週4時間とEPPよりも学習時間が大きく伸びます。さらに、シニアハイスクール(grade11-12)からは、TLEが選択教科になります。EPPとTLEは名前は違いますが、TLEはEPPの内容と目標を継承したものです。

授業は、農業・ICT・家事・工芸の各分野の基本的な知識やスキルを身に着けることを目的としています。この4分野について学年ごとに定められた内容があり、4分野同時にスパイラル的に学習を進めていきます。


DepEDが示すTLEの分野です。EPPとTLEに密接な関係があることが分かります。(auther STREAMより)

子どもたちにEPPの授業内容について尋ねてみると、ミカエラとレイアのクラスでは、グループでシュウマイを作って売るというプロジェクトを授業の中で行ったという話を聞くことができました。このプロジェクトは、シュウマイの作り方を勉強した後、みんなでシュウマイを作ります。そして、作ったシュウマイをどのように売るかプランを考えて、学校やその他の場所で売るというものです。

さらに、手芸の単元では枕カバーを作成したり、ガーデニングの単元では、花のつくりとそれぞれの部分の名前を知り、実際に木や花を植えたりする授業があるなどと、実技的な側面の強い教科です。


プソ(フィリピンの伝統的なハンギングライス)の作り方を実習しています。

市民教育の重要性

今回まで4回にわたって紹介してきた、市民教育の教科(AP・MAPEH・EsP・EPP)は日本にはないフィリピン特有の教科です。そのため、それぞれの教科について子どもたちの話を聞いて、私自身もとても面白く、勉強になりました。

もちろん、英語や数学といったどんな人にも必要な知識はありますが、それに加えてその国、その地域にとって必要な知識もあります。子どもたちには市民教科も頑張って勉強し、必要な知識を身に着けてほしいと思います。