現在セブ市では以前まであった外出許可証を廃止し、新たな制度を作り始めています。そして、フィリピン中からあらゆるスペシャリストがセブに集結しています。
国家警察と医療チームの派遣
セブ市は以前まで採用していた制度を廃止し、新しい制度を導入しようと準備を始めています。新型コロナウィルス感染症の拡大防止の為、今まで以上に規制が厳しくなると予想されています。
先日、規制を厳しくし、セブ市で暮らす人々の生活を監視するためにセブ市に警察官エリート特別行動部隊(SAF)が少なくとも150人派遣されることになりました。
また、軍がセブ市に医療チームも派遣しました。彼らは医療崩壊が起こっているセブ市で、患者に対応する予定です。
更に、ドローンを飛ばし、セブ市内を監視することも行うようです。
フィリピン政府は徹底した監視体制を整えています。
新しい外出許可証
今回、配布される新しい外出許可証には以前と違い、QRコードのステッカーが張られています。政府はこの新しい外出許可証は1世帯に1枚のみ配布し、その1つ1つに特定のQRコードが含まれると発表しています。
以前の外出許可証は、QRコードやステッカーがなかったため、不正品が大量に出回っていました。今回QRコードのステッカーがあるため、簡単には不正品は作ることができません。
この外出許可証を持った人のみが、買い物など必要最低限の外出のみ許可されます。今回はさらに名前の頭文字で、外出が許される曜日が決まっています。そのため、たとえ外出許可証を持っていても、指定された曜日以外は外出ができなくなりました。
また、この新しい外出許可証は人々が暮らしているバランガイ(最小自治区)内での移動だけが認められており、以前のようにセブ市内を自由に移動することはできなくなりました。
これに違反したものは、即罰金が科せられます。
(参照元はこちら)
現在、いくつかの地区では、この新しい外出許可証の配布活動を始まっています。
以前の外出許可証は約25万枚発行されていましたが、それでも、外出許可証を受け取ることができなかった世帯は数多くあります。今回は大幅に枚数を減らし、18万枚のみが発行予定です。これにより以前より多くの人が外出できなくなってしまう事が予想されます。
新しい地区のロックダウン
今回新たに12個のバランガイ(最小自治区)でロックダウン又はトータルロックダウン(完全隔離措置)を行うことが決定しました。12個のうちの2つはバランガイ全体のトータルロックダウンが発表されています。2つの地区は120人以上の感染者が確認されており、他の地区への感染防止を防ぐためであると考えられます。
残り10個のバランガイについてはどのような対応が行われるのか、発表は出ていません。
しかし、バランガイ規模の隔離措置ではなく、1つの地区、1つの通り沿いなどの細かい部分でロックダウンを行う予定であると発表されています。(参照元はこちら)
以前からトータルロックダウンとなっていた、当団体が支援している子どもたち2人が生活をしているZapatera地区は、新しい体制になった今でも、ロックダウンが継続して行われています。
日々発表される新しい規制の中で、当団体はこれまで通りの活動ができるように、必要な手続きを進めています。これまでに取得した許可証が、いつ廃止されるか分からない状況ですが、それでも活動を続けるためには先手先手で、許可証を取得するしか方法がありません。
これからも、支援を必要としている人々に、日本のご支援者様からお預かりした大切な「想い」を届け続けられるよう、最善の策を講じていきます。