高級ホテルが立ち並び、きれいなビーチがあるマクタン島にも実は、ゴミ山があります。今回はマクタン島のゴミ山についてご紹介します。
マクタン島
マクタン島は、セブ島のすぐお隣にある島です。「セブ島」と聞くと青い海と白い砂浜、そしてリゾートホテルを思い浮かべる方が多いと思いますが、実はその多くがマクタン島にあります。セブ島とマクタン島は橋でつながっており、セブ市内からは30分ほど(渋滞がない場合)で行くことができます。
マクタン島のゴミ山
そんなリゾート地のマクタン島にも、ゴミ山があります。今回はマクタン島で一番人口が多いラプラプ市のゴミ山についてご紹介します。
Material Recovery Facility
ラプラプ市のゴミ山の隣にはMaterial Recovery Facility(MRF)というゴミの分別&リサイクル場があります。運営はラプラプ市が行っています。ラプラプ市内で回収されたゴミはまずMRFに運ばれ、プラスチックなど再利用できるものを分別していきます。分別後、残ったゴミはゴミ山へと運ばれます。
MRFでは、分別したプラスチックを粉砕してセメントブロックを作ったり、生ごみを利用して堆肥を作り、その堆肥を利用して野菜作りを行ったりしています。
このように、ラプラプのゴミ山はMRFのような施設があり進んでいる一方で、様々な課題も抱えています。
多くのスカベンジャーの存在
ラプラプのゴミ山にもゴミを拾って生計を立てているスカベンジャーの人々が多くいます。
彼らは、なんとゴミ山の上に簡易的な家を作って生活をしています。数百世帯以上が住んでいるそうです。しかし、ゴミ山はゴミが積み重なっているだけなので、足元は非常に悪く、一歩踏み間違えればゴミの中に体が埋まってしまう危険もあります。
DAREDEMO HEROの支援
先日、ラプラプ市内にある映画製作会社Bigfoot様、大田区災害支援ボランティア 縁プロジェクト様のご協力のもと、洋服の提供を行いました。
貧困地区では、子どもたちが裸、もしくは上下どちらかだけ着用している状態で生活をしている光景がよく見られます。ラプラプ市のゴミ山でもそのような光景が見られました。しかし、周りにたくさんのゴミがあり、時にはガラスなども混ざっているためとても危険です。そのため、今回は主に子供服の提供を行いました。一緒に配布を手伝っていただいたBigfootのスタッフの方も近隣にこのような場所があることは知らず、ゴミ山の迫力とそこに住む人々の生活の様子に大変ショックを受けていました。
ラプラプ市のゴミ山には、解決すべき課題が多く残されています。
今後も当団体では、継続的に最善の支援を行っていきたいと思います。