DAREDEMO HEROではセブに最貧困地区3か所で、ラーニングセンターを設置し、75名の子どもたちに最低限の教育を支援しています。
▶ラーニングセンターに関する詳細は「こちら」をご覧ください。
ラーニングセンター卒業後の子どもたち
これまでラーニングセンターでは、子どもたちに「最低限の教育」を提供してきました。そもそもラーニングセンターを設立したきっかけは、パンデミック期間中、約3年に渡り、全く勉強する機会を失ってしまっていた子どもたちに、もう一度学ぶ機会を提供するためでした。
十分な予算がないまま始めたラーニングセンターで、DAREDEMO HEROが提供できるのは、小学校卒業までの支援に限られています。しかし開設から3年が過ぎ、ラーニングセンターを卒業していく子どもたちを取り巻く状況の厳しさを日々目の当たりにしてきました。子どもたちの半数以上が、ラーニングセンター卒業後に学校に通い続けることができず、かろうじて通学を続けている子どもたちも、通学費用を稼ぐために、ゴミ山や墓地で早朝から仕事をして学校に通っています。
学校に通うことができない子どもたちは、犯罪に巻き込まれたり、若年妊娠のリスクが急増します。そうなれば、彼らの人生は今まで以上に過酷なものになっていきます。
貧困の連鎖を断ち切るためには?
このような状況の中で、子どもたちが貧困の連鎖を断ち切り、ゴミ山やお墓以外で生活できるようになるために、DAREDEMO HEROとして何ができるのか、3年間悩み続けてきました。結果的には彼らに「スキル」や「職」を提供することが大切ですが、小学校しか卒業していない貧困層が就ける仕事は極端に限られています。
フィリピンにはTESDA(フィリピン労働雇用技術教育技能教育庁)という公的な職業訓練所がありますが、こちらも高校卒業が入学の際に必要な最低限の条件となることが主で、小学校しか卒業していない子どもたちにはチャンスがありません。また、観光業が盛んなセブ島では、観光客を対象とする仕事も多くありますが、こちらも英語が話せなければ雇用されることは非常に難しいです。
独自のプログラムを作って、子どもたちにスキルを提供することも検討しましたが、私たちの力だけでは十分なトレーニングを継続的に実施することはできません。
新たなチャンス!
今回、この状況を打破するための大きなチャンスが到来しました!
株式会社ジャックスより創業70周年施策として、次世代の教育に役立ててほしいと寄付の申し出をいただき、ラーニングセンターを卒業した子どもたちに対して、高校卒業までの支援を継続するための資金(約1年分)を確保することができました!これによって、18名の卒業生(6月に卒業予定の子どもも含む)の継続支援ができることとなりました。
今後はラーニングセンターの子どもたちは高校卒業まで、安心して勉強に集中することができます。彼らは、決して学業成績が優秀な子ども達ばかりではありません。しかしながら、自分たちの力で家族や地域を良くしていきたいという強い想いを持っています。彼らの今後の成長がとても楽しみです!
この事業を継続していくためにも、引き続きラーニングセンターの運営を支える「ドリームサポーター」を募集しています。皆様のご支援、よろしくお願いします。
『「夢のある未来」「豊かな社会」の実現に貢献する』という経営理念のもと、クレジット、カード・ペイメント、ファイナンスなど幅広い事業を手掛ける信販会社。ASEANを中心とした海外事業を展開し、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カンボジアへ進出。「アジアのコンシューマーファイナンスカンパニーとしてトップブランドを確立する」をビジョンに掲げている。