海外に来て気になるのが、その国の水事情です。今回はフィリピンのお水事情を徹底解説します!!
水道水
フィリピンの水道水は基本、飲めません。そのため、飲料水はウォーターサーバーの水かペットボトルの水です。ペットボトルの水のことを現地の人はミネラルウォーターと言いますが、実際にはミネラルウォーターではなく、きちんと浄化してある飲料水です。歯磨きなどで使用するのは大丈夫ですが、胃腸が弱い方は飲料水を使用するのが無難です。
レストランなどででてくるお水は、基本飲料水なので、飲んでも心配はありません。しかし、ローカルなレストランは水道水を使用している可能性もあるので、心配な場合にはペットボトルの水を頼みましょう。また、飲み物に入っている氷もきちんと飲料水で作られているものと、水道水で作られているものがあり、安いレストランの場合には水道水で作られた氷を使用している可能性があるので、氷なしで飲み物を注文しましょう。
トイレ
気になるトイレについてですが、桶で水を汲んで流す式、もしくは、ショッピングモールやきちんとしたレストランは日本と同様、レバーで流すことができます。そして、日本のトイレと大きく異なることは、紙を流すことができないことと、便座がないことです。使用した紙は、横に設置してあるゴミ箱に捨てます。どんなに高級なお店でも紙は流すと詰まってしまう恐れがあるので、ゴミ箱に入れます。便座に関しては、ショッピングモールの一部のトイレや少々高めなレストランは便座がついています。
また、個室内にトイレットペーパーがないことが多く、その場合はシンクの横に大きなトイレットペーパーが設置してあり、使う分だけとっていきます。しかし、中にはトイレットペーパーを置いてないところもあるので、ティッシュ、または、トイレットペーパーを常に自分で持っておくことをおすすめします。
貧困地区の水事情
謎のボックス
貧困地区へ行くと、よくこのボックスを目にします。
実は、これは水の自動販売機なのです。ここから出てくる水もミネラルウォーターではなく、浄化された飲料水です。1ペソ(日本円で約2円)で、コップ1杯分の水がでてきます。
お風呂は水浴び!?
貧困層のほとんどの家庭のお風呂にはシャワーはありません。大きな桶に水を溜め、それを浴びます。中には家の中にお風呂がない家庭もあり、そのような家庭の場合は、外で桶に水をためて浴びます。HERO’S HOUSE2のすぐ隣のルズ地区でも、外で水を浴びている光景をよく見かけます。暑い日は水でも大丈夫ですが、時期によっては朝晩の冷え込みが厳しい時もあり、そのような時期に水で身体を洗うと風邪を引く可能性が高くなります。経済的な理由で病院に行くことが厳しく、かつ、衛生的とは言えない環境で生活をしている貧困層にとって、風邪とて侮ることはできません。
トイレにみる貧富の差
こちらは当団体の奨学生の家のトイレです。
上記のウォーターフロントホテルのトイレとは全く違います。しかし、この子の家はそのウォーターフロントホテルの目の前です。また、トイレが家にない子どもたちもいます。そのような場合は、隣の家のトイレを借ります。
トイレ一つをとってもこのように貧富の差が歴然としてしまうのがフィリピンなのです。